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我が強い人の特徴とは? 原因・心理と対処法

平松隆円(化粧心理学者)

付き合い方は? 我が強い人の対処法

では、我が強い人を上手に動かすには、どんな方法が考えられるでしょうか。

(1)まずは、意見や行動を受け入れる

よほど大きな損失をすることがわかっているのであれば問題ですが、もしささいなことであれば、まずはその人の意見ややり方を受け入れましょう。

というのも、ここで対立が起こる場合、実は“お互いに我が強くて引くに引けない”状況にある、ということも考えられるからです。

たとえば、会社で表計算ソフトを使っているとして、関数を打ち込めば計算も間違えず、速いのにもかかわらず、“入力したあとに電卓で手計算をする”という人がいます。こんな場合、「関数を使うほうが速くて正確ですよ」といってあげたくなりますが、相手からすれば“大きなお世話”ということも。

時間がかかって本人が苦労するのは目に見えてはいますが、大きな支障がないのであれば、好きなようにさせてあげることも大事です。日頃から衝突していると、本当に大きな損失をするのが目に見えているという肝心なときに、聞く耳を持ってくれないということになってしまいます。

(2)否定する言葉を使わない

そして、もし相手に考えや行動を“変えて欲しい”ときは、否定から入らず、一度相手のことを受け止めてから意見を言うようにしましょう。

「何やってるの?」という言葉から入ったとすると、もう最悪です。これは、接客やコミュニケーションの基本でもあります。

そして最初だけではなく、会話全体を通して、相手を否定する言葉を使わないようにしましょう。具体的には、「でも……」「だから……」「だって……」などの言葉です。

(3)とりあえず最後に「ありがとう」をつけ加える

これも、我が強い人に限定した話ではないのですが、相手の言動を変えたいとき、必ず最後に「ありがとう」という言葉をつけ加えましょう。

ある研究で、ゴミ箱に「空き缶のみを入れていただきありがとうございます」というメッセージと、「空き缶のみを入れてください」というメッセージをつけた場合、ティッシュを捨てようとしている人の行動がどう変化するかを調べたところ、「空き缶のみを入れていただきありがとうございます」のゴミ箱では、ティッシュを捨てる人が少なくなる、ということがあきらかになっています。

というのも、人は「ありがとう」といった感謝のメッセージを示されると、感謝の言葉を“好意”として受け取り、その感謝にお返しをしようとするのです。そのため、先に「ありがとう」と言われることで、「空き缶のみを入れる」という行動をとり、ティッシュを捨てないという行動につながったんです。

我が強い=必ずしも悪いわけではない

最後にお伝えしておきたいのは、我が強いということが、必ずしも悪いわけではないということです。

さまざまな要因により、人は我が強くなってしまいます。大事なことは、それを理解してあげるということ。そうすれば、人間関係はもっとずっとよくなっていくと思います。

(平松隆円)

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※画像はイメージです

※この記事は2019年08月26日に公開されたものです

平松隆円(化粧心理学者) (化粧心理学者)

1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、タイ国立チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。日本やタイを拠点に、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。

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