「思い込みが激しい」。あなたの隣の“困ったさん”の実態と対処法
“思い込みが激しいな”と感じる人、あなたのまわりにいませんか? 職場や友人のなかに1人でもこういうタイプがいると、火のないところに煙が立ったりして、気疲れしてしまうもの。今回は女性405人に、周囲にいる「思い込みが激しい人」についてアンケート調査。こういう“ちょっと困ったさん”には、どう接するのがいいのでしょうか。
「今、にらんだでしょ!」「私の悪口、言ってたでしょ!」
世の中には、こういう思い込みの激しい人がいるものです。事実無根なことを言い出す、ヒステリックに騒ぐ……近くにいるこちらのエネルギーがどんどん奪われて、まいってしまいますよね。
こういう“思い込みが激しい人”というのは、世の中にどれくらいいるのでしょうか?
「思い込みが激しい人が近くにいる」と答えた人は全体の4割以上
Q. あなたの周囲に「思い込みが激しい人」はいますか?
はい(44.7%)
いいえ(55.3%)
※有効回答数405件。単数回答式。
「思い込みの激しい人が近くにいる」と答えた人は、半数近く。
この数値、意外でしょうか、納得でしょうか? ひとことで“思い込みが激しい人“といっても、いろいろなタイプがいると思います。そこで、「周囲の思い込みの激しい人の特徴」をさらにくわしく調査。集まった回答から、タイプ別にみていきましょう。
思い込みの激しい人の特徴
タイプ1.被害者意識たかっ! 「私かわいそう」な悲劇のヒロインタイプ
・「なんでもかんでもマイナスにとらえて被害者意識を持たれる」(27歳/その他/販売職・サービス系)
・「被害者意識が強く、なにもされてないのに被害者のような態度をとる」(28歳/食品・飲料/技術職)
こちらは普通に受け答えをしただけなのに、なぜか「どうしてそんなひどいこと言うの?」と突然感情的になる人っていますよね。「え、そんなつもり全然ないのに……」とこちらが落ち込んだり、「は? 私が悪者!?」とストレスの原因になることも。
タイプ2.決めつけがスゴイ! 「自分の価値観が絶対正義」タイプ
・「少ない情報だけで判断する」(29歳/商社・卸/その他)
・「高卒だからー、最近の若い子はー、と学歴や年齢だけで言う」(33歳/マスコミ・広告/営業職)
「あの人は○○だから~」、「これはこういうやり方で決まっているから~」など、とにかく決めつけたがる人、います、います! 特に肩書きや学歴だけで判断する人って、視野が狭くてヤな感じです。話しているだけでゲンナリしそう……。
タイプ3.聞く耳ゼロ! 「自分が一番正しい」 ガンコ親父タイプ
・「自分の意見を正しいと思って、他人の言うことを聞かない」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「自分がすべて正しいと思いこんでいるから、真偽のほどが不明なことでも決めつけがち」(29歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
たとえば会議でいい意見が挙がっても、「私はそう思わない!」と頭ごなしに却下して、せっかく伸びてきた芽をつむタイプですね。筆者は過去にこういうタイプの人から「あなたもそう思うよね!」とすごい剣幕で意見をおしつけられ、思わず「は、はい」と同調してしまったことがあります……。
タイプ4.自分以外は「全員、敵!」 人間不信タイプ
・「噂話をされてもいないのに、“されている”とまわりに言っている」(34歳/その他/その他)
・「人がコソコソ話していたら、すぐに自分のことを悪く言っていると思う」(26歳/その他/販売職・サービス系)
楽しく恋バナをしていただけなのに、ふと目が合うと「私の悪口言ってたでしょ!?」。こう決めつけられると、その人の心理状態が心配になってきちゃいますね……。よくわからないことで悪者にされると、「私が何をしたって言うんだよおおお!」と叫びたくなります。
タイプ5.「この世で一番美しいのは私」……白雪姫の継母タイプ
・「自慢話がとにかく多いが、ほとんどカン違い」(23歳/建設・土木/事務系専門職)
・「自分がモテる、あの子に好かれてると自信満々に話す」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
思い込みが激しい人の中には、「自分、大好き!」「みんなも私を大好き!」という“ポジティブ系”困ったさんも。ポジティブなのはいいことですが、度を過ぎたカン違いには、「う~ん……」とならざるをえません。特に根拠がないとはいえ、モテ自慢をムゲに否定するわけにもいかず、あきれと困惑で疲労困憊しそうです。
どうしてる!? 思い込みが激しい人への対応4つ
マイナス思考タイプから自意識過剰タイプまで、思い込みの方向性はさまざまですが、みなさん相当苦労されているようですね……。とはいえこういう経験があるということは、逆に、“思い込みの激しい人”とうまくやっていくコツをつかんでいる人も、少なくないのではないでしょうか。
右から左へ聞き流す
思い込みの激しい人の言うことは、「適当に聞き流す、が吉」という声が。
「なにを言っても変な受け取り方になるので、適当に話を流す」(34歳/小売店/販売職・サービス系)、「その人が話すことは“90%間違っている”と思いながら聞いて流す」(26歳/食品・飲料/秘書・アシスタント職)など、ほめ言葉さえもマイナスに受け取られてしまうなら、いっそスルーが一番ですよね。逆効果になるよりは、適当に話を流してしまうのが、大人の作法かもしれません。
とにかく気にしない
もし、相手の話を適当に聞き流すことができないなら、「気にしない」というのもひとつの手。
「気にしすぎないこと」(34歳/医療・福祉/専門職)、「あまり本気で相手にしない」(33歳/自動車関連/事務系専門職)など、“受け止めない”対応を挙げる人も。
身に覚えのないことを言われたり、変な噂を流されたりしたときに、この方法は「いいな」と思います。相手のペースに乗っかって対抗してしまうと、こちらまで周囲から敬遠されてしまうかもしれませんし、自分をしっかり持っていれば、どちらが正しいかはおのずと伝わるものではないでしょうか。
否定しないでおく
思い込みが激しく、かつ繊細な人に対しては、「ソフトに接してあげる」のもアリみたい。
「とりあえず同調する」(31歳/通信/営業職)、「肯定してほめる」(25歳/電機/秘書・アシスタント職)など。
「いや、それ、違いますよ?」とうっかり否定してしまうと、傷つきやすい人は過剰に反応してしまいます。ネガティブなことは極力避けて、「そうだね~」「わかるよ~」と無難な返答をしていくのも、おつきあいを上手に続けるコツかもしれません。
極力関わらない
そうはいっても、いろいろな接し方をして「もう無理……」と限界に達したら、いっそのこと距離を置いてしまいましょう。
「あまり関わらないようにしている」(30歳/医療・福祉/専門職)、「深く関わらないように、ほったらかしにしている」(28歳/食品・飲料/技術職)のように、相手と距離を置く人はけっこういるようです。思い込みの激しい人が引き起こすトラブルには、とにかく巻き込まれないこと。下手にかかわってしまうと、こちらまで疲弊してしまいますからね。
自分を一番大切にしておつきあいを!
今回集まったさまざまなエピソードを呼んで、「思い込みの激しい人は、きっと自分に自信がない人なんだろうな」と筆者は感じました。というのも、ある程度自分に自信がある人には、まわりになにを言われても揺るがないし、さらに人の意見に耳を貸して受けいれる“心の広さ”や度量があるからです。
思い込みの激しい人のネガティブさに巻き込まれて、滅入ってしまうよりも、自分と気持ちの通じ合う人たちを大切にして、平穏な毎日を送りたいものですね!
(武末典子)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年7月5日~7月8日
調査人数:405人(21~34歳の働く未婚女性)
※この記事は2019年07月19日に公開されたものです