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本命の証? キスが長い男性の心理

髙木希奈

長いキスに込められた心理とは? 精神科医の肩書きを持ち、セックスコミュニケーションについて幅広い知識を持つ髙木希奈さんに「人間がキスをする理由」や「長いキスをする男性心理」について解説してもらいました。

一回のキスにかける時間は人それぞれ。

ちゅっと軽く触れるだけの短いキスもあれば、時間をかけてお互いの感触を確かめ合う長いキスも存在します。

今回考察するのは「キスが長いときの心理」について。隠された彼の本心は愛情? それとも……? 長いキスの理由を探っていきましょう。

人はなぜ「キス」をするのか

人はなぜキスをするのか。まずはこの命題から解いていきましょう。その理由は、さまざまな学者によって唱えられた諸説が関係すると私は考えます。

人は“口”から快感や安心感を得る?

ドイツの精神分析学者ジーグムント・フロイトが提唱した性的発達段階のひとつである口唇期。生まれてから生後18カ月くらいまでの期間のことをいいます。その時期に人間は人生初の快感を、口や唇、あるいは口腔を通じて得るという主張があるのです。

フロイトは、乳児が口唇粘膜とその周辺で快楽を得ているにちがいないと考えました。

乳児は生きていくために、その口で母乳を吸います。すると空腹の欲求が満たされて充足感を得ることができ、さらに乳房を吸う際は母親と密着するので安心感も得られます。

つまり、人は“口”から快感や安心感を得て大きくなるということ。もしかするとキスは、人生最初の根源的な幸福を再現しようとする行為なのかもしれません。

キスで生殖能力を確かめている?



また、アメリカのラトガース大学の人類学者ヘレン・フィッシャーは、男性は女性のふっくらとした唇を吸うとき、唾液に含まれる女性ホルモンの一種エストロゲンをチェックし、生殖能力の度合いを確かめているかもしれないと発言しました。

このように、愛情を確かめ合うキスの裏には、生物としての合理的な理由が潜んでいる可能性があるのです。

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