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科学的に解明! 「ついてない日」の正体と挽回策

尾池哲郎(工学博士)

「ついてない日」の原因を分析し「断捨離」で対策する

対策を打つには原因を見極めなければなりません。この原因の見極めにこそ、ゲシュタルト分析が真価を発揮します。

すでに見てきたとおり、現在とは過去の要素からなるゲシュタルト。「ついてない現在」の原因はかならず過去の要素の中にあります。

「公」の字を「ハ」と「ム」に分解するように、現在のゲシュタルトを過去の要素に分解します。いわば「積極的ゲシュタルト崩壊」です。

分解した原因には、内的要因(自分自身に原因があるもの)と、それ以外の外的要因の2つしかありません。

それらの中で、未来のゲシュタルトに必要のない要素があるなら、バッサリ切り捨てるべきです。ゲシュタルト断捨離です。

2つの要因別に見てみましょう。

内的要因:不要な思考、感情、悩み

私たちは理想の未来のために生きています。未来のゲシュタルトを崩壊させるものは一切不要です。

未来のゲシュタルトを自ら否定するかのようなネガティブ思考。未来に関係のない他人の言動でざわつく感情。未来に関係のない悩み。

そうした未来に反した内面を放置していないでしょうか。

冷静になれば、それらがすべて未来のゲシュタルトを形成しないどころか、崩壊に導くことがはっきりわかると思います。すぐに切り捨てるべきです

外的要因:不要な仕事、常識、人間関係

自分で招いた内的不運よりもずっとやっかいなのが、外からくる要因です。

連続する不運というのは、ほぼ外的要因によるといっていいかもしれません。

未来のゲシュタルトにつながっていない仕事。未来を否定する常識。そして未来にまったくかかわっていない人間関係。

「時間幅」「深刻さ」「冷静さ」「関係性」すべて熟慮してもなお、未来のゲシュタルトにつながっていないと感じるのであれば、その要素は不要。切り捨てるべきです。

次ページ:どうするのが正解? 「ついてない日」の過ごし方

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