科学的に解明! 「ついてない日」の正体と挽回策
「ついてない日」の正体
過去に起きた出来事(要素)が積み重なり、現在という状態(ゲシュタルト)が形成されています。
同じように現在起きている出来事が積み重なって、未来のゲシュタルトが形成されます。
私たちの人生はまさにゲシュタルトの連続体です。
ついてない日の正体とは
財布を落とした。上司から怒られた。試験に落ちた。恋人に振られた。
そのひとつひとつの出来事(要素)は確かにつらいですが、よく考えてみると、本当につらいのはその要素が未来の理想的なゲシュタルトを形成しないと感じたときではないでしょうか。
例:電車に乗り遅れそうになり、このままでは商談に間に合わず、破談になってしまうかもしれない、いや最悪クビになるかもしれないと不安になる。
しかしその要素がたとえ悪いことであっても、それが思い描く未来のゲシュタルトを形成するのであれば、むしろついているといえます。その要素なしには理想の未来は形成されないのですから。
例:電車に乗り遅れ、商談に間に合わないのですぐに電話をして謝罪し、時間を変更してもらうと、予定されてなかった社長が同席になり商談が決まった。
つまり、ひとつひとつは「ついてない」と感じる出来事が連続して起こると、あたかも「ついてない日」と感じてしまいます。しかし、ひとつひとつがすべて未来のゲシュタルトに負の影響を与える可能性は低く、本当の意味で「ついてない日」と呼べるような日は少ないはずです。
対策しなくていい「ついてない日」の判断基準
とはいえ、現実はそんなにわかりやすくはありません。
本当になんとかしたほうがいい「ついてない日」なのか、「ついてない日に思えただけで問題ない日」なのか、判断したいところです。
どうやって判断すればいいのでしょうか?
その判断基準を、ゲシュタルトの考え方から「時間幅」「深刻さ」「冷静さ」「関係性」に分けて紹介します。
【時間幅】嫌なことが重なっただけ
嫌なことが重なったときに人は「ついてない日」と感じます。
その場合、一度時間幅を広げてみる必要があります。
1日でゲシュタルト分析するのか。1年でゲシュタルト分析するのか。ゲシュタルトは時間幅によって変わります。
連続しているように見えても、1年や10年など長い時間幅でゲシュタルト形成してみると意外と悪く見えないことがあります。
その場合は、実際には「ついてない日ではなかった」のです。
【深刻さ】期待がはずれただけ
くじがはずれた。成果が期待通りではない。
その落胆が大きいと私たちは「ついてない」と思いがちです。
しかしこのパターンは特にゲシュタルト思考が威力を発揮します。
その期待外れな結果と、未来のゲシュタルトを比較してみて、もし未来にそれほど致命的な影響を与えていないのであれば、その結果は「無視」していいと思います。
おそらく、その未来は小さなくじの結果で左右されるほど小さなものではないはずですし、10年後の自分は今日の失敗をおそらく覚えてはいないでしょう。
むしろ未来の理想的なゲシュタルトを手に入れるためのトレーニングとして楽しむべきです。
【冷静さ】慌てていただけ
財布を失くしたり、転んでケガをしたり。
慌てているときは特に「ついていない一日」になりがちです。
しかし冷静さを欠いていることだけが原因であれば、それは未来のゲシュタルトにはまったく関係のない出来事です。考慮に値しないゴミのような要素。
むしろ冷静さを取り戻すためのきっかけとして利用すべきです。
【関係性】一時的な関係性の人にイライラしただけ
いやなことを言う人。怒りっぽい上司。
イライラしている日は特に衝突も激しくなり、そういった人とかかわると「ついていない日」になりがちです。
しかし、その人が未来のゲシュタルトに関係していない「一時的な関係」であれば「無認知」すべきです。
無視はできませんが、人としては無認知する。耳から入る情報を淡々と処理すればいいのです。
本当に「ついてない日」=未来のゲシュタルトが崩壊しそう
上段は幸い、実質的に「ついてない日ではなかったこと」をゲシュタルト分析によって理解できたケースです。
しかし以上の分析の結果、もし、未来のゲシュタルトが崩壊しそうだと感じたとき、それこそがまさに本当の「ついてない日」なのではないでしょうか。
未来のゲシュタルトだけは死守しなければなりません。
だから私たちはスピリチュアルや塞翁が馬のアドバイスに不足を感じます。
未来のゲシュタルトが侵されそうなのに、楽観や癒しや無視や現実逃避やストレス解消のような対症療法をしている場合ではありません。
具体的な対策を打つべきです!