お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「一人で生きていく」と決意した女性がすべきこと

仁科友里

一人で生きていくメリット・デメリット

一人で生きていく

一人で生きていくことが「さみしい」とされていた時代がありましたが、時代は確実に変わりつつあります。充実して生きていくためには、どうしたらいいでしょうか。

一人で生きていくメリット

メリット、デメリットという言葉は「条件が一定」であるときに生まれるものだと思います。なので、未来のことを考えるときに使う言葉ではないと思いますが、それはさておき、独身でいるほうがラクな部分もあるでしょう。

自分の時間を自由に使える

一人で生きていく

結婚してどれくらいの時間を、配偶者とともにするかはカップルによって異なるでしょうが、結婚すればある程度は「相手に合わせた生活」をする必要があります。独身なら、その必要はありません。

自分のお金を自由に使える

一人で生きていく

何にどれぐらいお金を使うかは、人によってちがいます。貯金したいという人もいれば、好きなアイドルなどを追いかけて全国飛び回りたいという人もいるでしょう。誰にも文句を言われず、お金を使えるのは、独身ならではでしょう。

自分以外の人間の面倒を背負いこまなくていい

一人で生きていく

既婚者の友だちに「夫のダメなところ」を聞かされたことがある人は多いでしょうが、結婚すると、夫、子ども、親戚など自分以外の人間のダメな部分をある程度背負うことが必要になります。

一人で生きていくデメリット

一人で生きていく

「一人で生きていくと、大変なことになる」と思っている人は多いかもしれません。

しかし、未来と今では社会制度も変わっているでしょうから、結婚すれば、子どもがいれば安泰かというと、そうとも言い切れないのではないでしょうか。

個人的な話をして恐縮ですが、私の祖母は101歳まで生きました。子どもは5人おりましたが、一人はすでに他界、もう一人は闘病中、遠方に住んでいるといった具合で、祖母の介護をできる状態ではありませんでした。

私の母の友人の話ですが、ご主人に先立たれ、3人のお子さんは全員海外赴任しています。こういうケースもあるので「結婚すれば、人生安泰」というふうに決めつけるのは早計でしょう。

先日、NHKスペシャルで70~80代の女性7人が分譲マンションで暮らす「個個セブン」について特集していました。彼女たちは結婚歴や子どもの有無もそれぞれ。人生を最後まで独立してエンジョイしようとする女性たちです。

正直なところ、彼女たちは元女子アナや編集者など、高キャリアな方々ですので、お金があるから、こういうことができるという点は否めないと思います。

しかし、今後、こういった型で「血のつながりに限らず、家族のように暮らす」人たちは増えていくのではないかと思います。

強いてあげるなら、シングルの不利な点は、次の2つでしょう。

親のケアを任されやすい

一人で生きていく

親御さんに大きな病気が見つかったとします。家族で闘病しなくてはなりませんが、親御さんと同居している場合、シングルにその負担がかかってくることが多いのです。

ご兄弟がたくさんいても、遠方に住んでいたり、お子さんが小さかったりすると、シングルのほうが小回りが利いて、重宝されます。同居している場合にありがちなのは、「これまで親に面倒見てきてもらったんだから、今度は面倒を見てあげろ」です。

老後、賃貸物件に住む際に、審査が通りにくい可能性

一人で生きていく

家主さんは家賃を取りっぱぐれるのが怖いため、老人に物件を貸すときは、お子さんを保証人にすることを求めることが多いようです。シングルでお子さんがいない場合は、それができません

しかし、お子さんがいても、彼らが保証人になれる社会的な信用がないと無理なので、「子どもがいるから安心」とも言えないでしょう。

次ページ:一人で生きていくと決めたら

SHARE