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嫌いな人を無視するのはあり? 無視のメリット・デメリット&隠せない嫌いサイン

平松隆円(化粧心理学者)

隠しきれずに出てしまう無視以外の嫌いサイン5つ

(1)目を合わせない

嫌いな人 無視

嫌いな相手は無視をしがちですが、単に“顔を合わせない”というだけではなく、話しているときでも“目を合わせない”ということは、けっこうあります。

逆にいえば、好意をもっている相手や興味のある相手には、目を合わせやすいもの。いくつかの研究では、好意をもっている相手を見るときは、瞳孔が大きく開くともいわれています。

(2)笑顔になれない

芸能人ならともかく、私たち一般人が意識的に笑顔を作ることはむずかしいものです。「えー、そんなことないでしょ」と思うかもしれませんが、本当にむずかしいんです。

たとえば笑顔の特徴といえば、目尻が下がり、口角が上がる、いわゆる「スマイルマーク」の表情です。ですが、意識して口角を上げて笑顔を作ることはできても、目尻を意識的に下げることはむずしいものです。いわゆる“目が笑っていない”表情がこれにあたります。

(3)微妙な距離感

心理学やコミュニケーション学の世界では、“空間行動”とよばれていますが、嫌いな人とは無意識に距離をとってしまうものです。

たとえば、学生たちの講義を受けているようすを観察していても、好意をもっている者同士は隣り合って席につきますが、そうでないとひとつ席を空けて座ったりします。これは、わかりやすい一例です。

ほかにも、パーソナルスペースという言葉を聞いたことがあるでしょう。それ以上他者に近づかれると窮屈に感じたり、不快に感じる距離のことです。

仲のいい友人や恋人には抱きつけるくらい(※密接距離:0~45cm)近づかれてもなんとも思いませんが、知らない人や嫌いな人だと、手を伸ばさないと触れることができない距離(個体距離:45~120cm)ですら、近づかれたら不快な感情になります。相手が近づいてくることだけではなく、当然自分からも近づこうとしません。なので結果的に、相手との間に微妙な距離をとってしまうことになるんです。

(4)会話が続かない

恋人に対してもそうですが、ケンカをしていたり、恋愛感情のレベルが下がっているときには、相手に話しかける頻度が下がりますよね。相手から話しかけられても、そっけない返事をしてしまう。ようは、会話をする気になれないわけです。

嫌いな相手も同じで、嫌いだからこそわざわざ会話をしようとはしません。必要以上の会話をしないため、結果的に会話が続かなくなってしまうんです。

(5)声のトーンが低い

努めてふつうに話をしようと意識しても、その会話の声が低いことがあります。

友だちと、興味のあることや好きなことについて話をしているときには、声が急に大きくなったり、トーンが上がって声が高くなったりしませんか。

嫌いの場合はこの逆。もちろん地声が低いという人もいますが、興味や好意のあるなしは、声のトーンや話すテンポにも表れます

次のページでは、こうした嫌いサインは隠すことができるのか解説します。

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