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私、メイクやめました。編集部あーりんがすっぴんで出社した結果

マイナビウーマン編集部

物や情報にあふれ、なんでも手に入れられるようになった現代。だけど続けることだけが正解じゃない。今回の特集「やめた女たち」では、「やめた」ことで自分らしい人生を送れるようになった女性たちの声を届けます。

こんにちは、マイナビウーマン編集部のたかはしです。

マイナビウーマン4~5月の特集「やめた女たち」では、編集部員がそれぞれ日課としていることを5日間だけやめてもらいます。

>編集部さちこが「悪口をやめてみた」レポートはこちら

今回お送りするのは、編集部あーりんのやめてみたレポート。あーりんは、編集部イチのモテ女子&仕事もできるキャリアウーマン。

そんなあーりんの朝は早い。毎朝7時に起きて、化粧下地とファンデーションを塗りたくり、眉毛を描き、アイシャドウとアイラインで目力を強め、チークで頬を染めて、赤リップを引く。所要時間:約30分。

だけどこの30分、本当に必要? 女性のたしなみと言われてきたメイクだけど、今の時代「メイクをしない」っていう選択もアリなんじゃない?

というわけで、平日5日間ノーメイクで過ごしてみてほしい! そう本人に打診したところ……

「待って。せめて眉毛だけ描いてもいい!? お願い!!!!」

今まで見たこともないほど切迫詰まった表情で懇願されたので、やむをえず眉毛だけ残してもらうことに。そんな感じで、(ほぼ)すっぴん状態で5日間出社してもらった。

1日目「すっぴんだから定時に帰ります」

あーりん、(ほぼ)すっぴんで颯爽と出社。

チークとリップを塗っていないためか、少し顔色が悪く見える。あとは目がなんか眠そう。眉毛だけ唯一ちゃんと描かれているから、ほかのパーツとのアンバランス感が目立つ。

編集部の面々は「すっぴんもかわいいよ!」「メイクする時間がなくなって楽でいいじゃん!」と励ますが、当の本人は素顔を晒していることが気になる模様。

「たしかに朝ゆっくり寝られるし、男の人ってこんな感じの生活してるんだなあって気づけたのはよかった。でも……」

手元にあったコンパクトミラーを、アンニュイな表情で覗き込むあーりん。

「私、毎日リップの色を変えるのが楽しみだったんだよね。誰も気づいてくれなくても、ひとりで勝手にテンション上がってた。それがなくなって、こんなに気持ちが落ち込むなんて……」

メイクをしていないことで仕事へのモチベーションも下がったらしく、定時になると同時にそそくさと逃げるように退社していった。

いつも最低1時間は残業するのに、今日はなんだか早く帰りたい気分らしい。

2日目「恥ずかしさのあまりマスクで出社」

2日目のあーりんは、まさかのマスク出社。理由を聞くと「すっぴんで会議に出るのが恥ずかしいから」。

しかし、会議から戻ってきたあーりんの目元は、心なしかどんよりしていた。

「マスクで顔を隠してたら、会議で何も発言できなくなっちゃった……」

完全なる自信喪失。私の知ってるあーりん(バリキャリ&モテ女)どこ?

「今まで気づかなかったけど、メイクって自分への自信につながってたんだなぁ」

2日目にして何かを悟ったらしく、今日も死んだ目で定時退社。メイクはその人の個性や人格までをも変えてしまうのかもしれないと思った。

3日目「もちろんデートもすっぴん」

今日のあーりんは、退社後に商社勤務のDくんとデート。本人いわく「そういう関係の人♡」らしい(何?)。

たとえデートがあっても、この「5日間メイクやめてみた」企画は変わらず遂行してもらう、予定だっだけど……。

「お願い、化粧下地とリップだけ塗らせて!!」

あーりんの必死の頼みにより、デートの時間だけ特別に化粧下地と赤リップを許可。しかしこの2つを追加したとて、毛穴がちょっと隠れて唇の色が鮮やかになった程度で、6割くらいはすっぴんである。

翌日、デートはどうだったのか聞いてみたところ……

「自分の顔が気になって、いつもよりちょっと謙虚になれたかな。でも、メイクが薄いことにまったく気づかれなかったし、メイクしてもしなくても、Dくんとは何も発展しないことがわかった(遠い目)」

あーりん、元気出して。

4日目「2代目バチェラーとドキドキ☆初対面」

今日は私・たかはしが、2代目バチェラー小柳津さんと企画の打ち合わせ。するといきなりあーりんが「私も参加したい!(訳:バチェラーに会いたい!)」と挙手。

Amazonプライムで見ていた憧れのバチェラーに会えるなんて……とそわそわするあーりん。打ち合わせ場所に向かう途中、こっそり赤リップだけ塗ったの、見えてたからね。

「あーりんさん、はじめまして。小柳津です」
「…………!!!!!!!!!」

本物のバチェラーを目の前に、卒倒寸前のあーりん。だけどやっぱりメイクをしていないからか、次第に自信が喪失したようで「では私はこのへんで……」と開始5分で退席。早!!

5日目「大事な会議」

この「5日間メイクやめてみた」企画もいよいよ最終日。この日に限ってあーりんは超重要な会議でプレゼンをすることに。上層部からの評価が決まるといっても過言ではない、勝負の日だ。

「ごめん、最後までちゃんとメイクやめようと思ってたけど、今日ばかりはやめられなかった」

肌はアディクションのリキッドファンデーションで隙なく塗りこみ、唇はクリニークの深みレッドリップを引いた上から、リンメルのブラウンリップを重ねて、さらに強く締める。アイシャドウはシャネルのマットなブラウンで、余計なラメは散らさない。本人いわく「男性的なメイク」で出社した。

「女っぽい・男っぽいってカテゴライズすること自体が今の時代に合ってないってわかってるけど、今日はどうしても“男っぽいメイク”で勝負したかったんだよね」

そう言いながら颯爽と会議に向かうあーりんの横顔は、この5日間で一番輝いてた。

結論:やめていいこともあるけど、「やめなくていいこと」もある

翌週からばっちりメイクを再開したあーりんに、5日間メイクをやめてみてどうだったか話を聞いてみた。

「今までは毎朝30分かけてメイクするのが面倒だったけど、5日間やめてみたら、改めてメイクの大切さに気づけたよ。別れてから彼氏の大切さがわかる、みたいな(笑)」

私たちは毎朝早起きしてメイクをする。そして夜はメイクを落とす。その手間がものすごく面倒だけど、実は大事な時間だったんだよね。

そしてもうひとつ気づいたこと。それは「男女差を楽しむのも悪くない」

「デートのときにちょっとだけ女性的なメイクをしたり、会議のときは強い男性的なメイクをしたりするのが、意外と楽しかった。男女平等が望まれつつある世の中だけど、あえて男女のちがいを楽しむのもアリだなって思ったよ。そもそも男女平等って、お互いに同化することじゃなくて、性別問わず“自分がやりたいことをする”ってことなんじゃないかな」

この世界には、やめていいことも、やめなくていいこともある。だけど、どちらを選択するかは人それぞれで、大事なのは「自分がやりたいことかどうか」。

それに気づけたから、メイクをやめた5日間はあーりんにとってすごくいい期間になったんだと思う。きゅっと口角の上がった唇に光る赤色が、今までよりずっとキュートで魅力的に見えた。

(文:マイナビウーマン編集部、イラスト:oyumi)

参考記事はこちら▼

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※この記事は2019年05月19日に公開されたものです

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