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結婚したら考えたい保険って? 加入&見直しのポイント

川部紀子(ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士)

朝日絵美瑠

結婚したら、どんな保険に加入すればいい?

結婚して家族ができたら、保険の選び方は独身時代とは変わってきます。万が一のことがあったときに、家族の生活がダメージを受けないよう、慎重に保険を選びたいですね。そこで、共働き、専業主婦、子持ちと、それぞれのライフスタイルに合わせて検討したいオススメの保険をご紹介します。

共働きの場合に加入を検討したい保険は?

不測の事態で困窮するリスクは少ない

夫婦のどちらかだけが家計を支えているわけではありませんので、不測の事態を保険で全て補おうとしないこと。まず「死亡保障」に関しては、共働きのどちらかが亡くなっても金銭的にすぐに困窮することは少ないですし、国の公的年金から遺族年金をもらえる可能性もあります。

また「医療保障」については、健康保険の傷病手当金で補うこともできます。会社員や公務員であれば、病気やケガで働くことができない場合、給料のだいたい3分の2ほどを1年半にわたって受け取れるのです。

さらに、職業にかかわらず、その月の一般的な治療に対する医療費は一定額の負担で済むように高額療養費の給付があります。平均的な年収であれば、どんなに医療費がかかったとしても、支払う上限は月に9万円ほどになります。

専業主婦になる場合に加入を検討したい保険は?

夫の死亡保険は必要性が高い

専業主婦の場合、夫にもしものことがあると家賃や生活費の問題に直面します。そのため、共働き世帯と比べて、夫の死亡保険の必要性は高いと言えます。もちろん、どんなときでもすぐに自分が仕事をはじめられるなら別ですが、特に夫が自営業の場合は、医療保険を考えることもすすめます。専業主婦の方自身も最低限度の医療保険は検討してもいいでしょう。ただし、収入に対して保険料の負担が大きくなりすぎないように注意してください。

子どもができたら加入を検討したい保険は?

会社員なら公的な遺族年金をあてにできる

子どもが生まれたからと言って、あわてて保険に加入する必要はありません。子どもがいる世帯で世帯主が亡くなった場合は、国から遺族年金が多く支給されるからです。特に、会社員の場合は遺族基礎年金と遺族厚生年金の二階建てによる手厚い年金となります。しかし、自営業で厚生年金に加入していないなら、死亡保険を検討しましょう。

また、女性が医療保険に加入していれば、出産に関する入院や帝王切開で給付を受けられる可能性があります。

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