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誰に頼むべき? 婚姻届の「証人」選び ~「証人」を頼める人がいない場合は?~

篠田恵里香

「証人」を頼める人がいない……そんなときどうする?

周りから祝福されて結婚するカップルもいれば、そうでないカップルもいるでしょう。では後者の場合、誰に証人を頼めばいいのでしょうか? 篠田先生に聞いてみました。

悩む女性

どうしてもいない場合は証人の代行サービスを利用

上記のとおり証人は誰でも構いません。なので、とにかく誰かを探して証人になってもらうのが最善の方法でしょう。証人の代行サービスなどもあるようですが、お金を払って証人になってもらわなくとも,誰かにサインしてもらえれば問題ないので、わざわざ利用するメリットは乏しいでしょう。お金を出すのであれば知人に証人になってもらい、ご飯をご馳走するなどの方が有益なように思います。

代筆はNG!

「どうしても証人が見つからない」からと言って、勝手に証人欄に署名押印してはいけません。この行為は「勝手に他人の名前を使って書面を作った」という評価となり、私文書偽造罪が成立します。これを役所に提出する行為も偽造私文書偽造罪となりますので、絶対にしてはいけません。

しかし、代筆が絶対に許されないかというとそうではありません。証人が身体障害等のために署名ができない場合は、氏名を代書し、押印する方法も許されています。また、本人の委任があれば、本人に代わって当事者欄や証人欄に代筆してもよいかが問題となりますが、法律上「署名」が必要とされている以上、やはり本人の直筆が必要と考えられます。遠く離れている両親に証人をお願いする場合でも、郵送などの方法で必ず直筆でサインをもらうようにしてください。

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