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彼をチェック! 回避依存症の男性の特徴と付き合い方

小日向るり子

回避依存症の原因と特徴

では、回避依存症の人にはどのような傾向があるのでしょうか? ここでは、その原因と特徴を見ていきましょう。

回避依存症の原因とは

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まずは、回避依存症の原因について、主なものを解説してもらいました。

回避依存症には、大きく2つの原因が考えられます。

(1)母親の育て方(成育歴)

子どもはわがままで自由奔放です。オムツが濡れると泣き、お腹が空くと泣き、気にいらないことがあると癇癪を起こす。でも、幼少期に母親からそのままの自分を抱きしめてもらえた、愛してもらえた、という経験はとても大切です。なぜなら、この「ありのままを受け入れてもらえた」という体験が、“安心して人との関係性を築く”という自己愛構築の基礎になるからです。

しかし、母親が子どものありのままを愛さず「子どもの人生を抱え込んで思い通りに動かす」といった育て方をすると、子どもは自我が目覚める思春期ぐらいから、そのようなホールディングを非常に辛く感じ、束縛から逃れたいという気持ちが強く働くようになります。ここが拡大解釈されて自分の中に取り込まれた結果、人間関係は苦しい、窮屈、という固定観念となってしまいます。

(2)過去の人間関係のトラウマ

人と深く付き合い、その結果ひどく傷ついたり大きく裏切られたりという経験をすると、もう二度とこんな思いはしたくない、と考えてしまいます。これは、大なり小なり誰もが経験する感情ではないでしょうか。しかし、あまりにもその体験が衝撃的なものであると、人と深く関わること自体がトラウマとなってしまいます。

また、生まれ持った気質も関係しています。繊細で傷つきやすいタイプは1回の経験でも回避依存症になりますし、鈍感であまり人の言動に動揺しないタイプの人は同じ経験をしても回避依存症にはなりません。

回避依存症の人の特徴

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では、いくつかのパターンに分けた回避依存症の人の特徴を見ていきましょう。

回避依存症の人が根本的に抱えている思考は「本当の自分を見せたら人生終わり」とでもいうくらいの強い不安感です。なぜなら、ありのままの自分を見せたらこの世で一番の味方であるはずの親から嫌われたり、自分が深く傷ついたりする(実際には傷つくと思いこんでいる)のですから。そのため、回避依存症は下記のようにいくつかのパターン化した言動を取るのです。

【独裁者タイプ】

上下関係を作ってしまえばいいと考えるのが独裁者タイプです。相手が自分に服従すれば、万が一自分の本性が見えたとしても、それに対して相手は何も抵抗しないからです。その思考の結果、DVやモラハラをしてしまうケースが多いと言えます。

【ナルシシストタイプ】

「他人から見て好ましいと思われる人間」を常に意識しているのがナルシシストタイプ。ですから、まわりからは「おしゃれ」「そつなくなんでもこなせる」「いい人」といった評価をされていることも多いです。しかし、回避依存症のナルシシストタイプは、これらの言動を自己肯定のためではなく、他人から見捨てられたくない、という不安からやっています。

したがって、本当の自分はもっと醜い人間なのに、といった現実の自分との乖離に悩んでいます。「あなたは自分のことが好きですか?」と聞いたときに「好きです」と答えるのが本当のナルシシスト、「嫌いです」と答えるのは回避依存症です。

【脱走者タイプ】

突然連絡を断ったり、そっけない言動をしてわざと嫌われるような態度を取ったり……。「これ以上近づいてしまったら自分が傷つく、裏切られる!」といった思考の流れをする癖を持つのが脱走者タイプです。知り合ってからいい感じになり、連絡を取り合っていて、デートも何回かした。にもかかわらず、理由もなくいきなり連絡がとれなくなったり、距離をあけてきたりするお相手の場合は、回避依存症の脱走者タイプを疑ってもいいかもしれません。

彼は大丈夫? 回避依存症チェックリスト

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ひと口に「回避依存症」と言っても、その特徴にはさまざまなタイプがあることがわかりました。ところで、あなたの彼氏には回避依存症の傾向があるのでしょうか? 回避依存症に見られる具体的な言動の項目をチェックしてみましょう。

1.「脈あり」と思わせる行動を取るのに、あと一歩近づこうとすると避けるようになる
2.恋愛経験が極端に少ない、もしくは極端に多い
3.ひとりの人と長く付き合った経験がない
4.母親との関係性が密着し過ぎている、もしくは絶縁状態
5.理由も言わずにいきなり連絡が途絶えることがある
6.付き合って数カ月経っても絶対に自分の家に入れない、密着を嫌う、などパーソナルスペースが広すぎる
7.支配的な言動がある
8.「どうせ人なんて」「永遠なんて信じない」など、対人関係に対してのネガティブワードをよく口にする

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