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【マネーレッスン】老後も不安だけど結婚もしたい! 婚活にあててOKな金額って?

ヨダヒロコ/六識

風呂内 亜矢

将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪

今回のお悩み

今回の相談者:りぼんさん

「彼氏がいなくて、将来結婚できるのかもわかりません。ひとりで生きていくことに備えて貯金をしていますが、そのせいで出会いの幅を狭めているようにも思っています。老後のために、解約返戻率の高さや節税対策として終身保険や個人年金に入っていますが、入りすぎな気もしています。今のままでいいのでしょうか」

婚活費用の相場とは

編集部 りぼんさんは、おひとりさまの老後に備えて貯蓄をがんばってはいますが、結婚願望も強いようです。そのため、貯蓄に力を入れているせいで、出会いの幅も狭まっているのではないかと不安を持っています。そこで、支出や貯蓄の一部を婚活費用にあてたほうがいいのでは?とも思っているようなのですが、まずは婚活費用の相場を教えてください。

風呂内亜矢(以下、風呂内) 婚活の内容によって、かかる費用はさまざまです。たとえば「結婚相談所」に入会する場合は、1年間活動すると考えると、入会金、月会費、成婚料の合計で30万円前後が相場になります。また、相談所主催のパーティやイベント、セミナーなどに参加すれば、それぞれ数千円単位の料金が別途かかります。

結婚相談所へ入会しなくても、街コンや婚活パーティなど単発で行われている出会いの場に顔を出せば、こちらもそれぞれ参加費が発生しますし、友人の紹介や合コンに関しても、その都度、食事代・飲み代がかかります。

また、全国の自治体の多くが婚活や結婚の支援をしており、中には無料で相手探しを手伝ってくれる自治体もありますので、居住地近くの自治体のサービスを調べてみるのもいいでしょう。

編集部 どんな婚活をどのくらいの期間・回数行うかによって、かかる金額も変わってくるわけですね。

●婚活費用の相場

・結婚相談所……1年で30万円ぐらい
・婚活パーティーなどのイベント……1回数千円程度
・合コン……1回数千円程度

あわせて読みたい⇒“金欠”を言い訳にしない! 知っておきたい「婚活」費用の話

婚活にかけてもいいのは収入の何%?

編集部 りぼんさんの場合は出会いを増やしたいわけですから、まずは男性と幅広く出会えるような場に積極的に顔を出すほうがいいのでしょうか?

風呂内 そうですね。とはいえ、彼女は老後に向けた貯蓄もがんばりたいようですので、だらだらと婚活をするのはおすすめしません。ですから、新たに婚活予算を割くというよりも、「この1年だけは婚活に力を入れる」など期間を定めて、一時的に「交際費」を増やすほうがいいかもしれませんね。

たとえば、「交際費」を今より5,000円ほど多くし、その上で、今までは月に3回友だちと会っていたところを2回に減らし、合コンや婚活パーティといった出会いの場に2回足を運ぶというように行動をシフトしてはいかがでしょうか。

編集部 それなら今の生活を大きく変えることなく、自然と出会いも広がりそうですね。先ほど、交際費を5,000円ほど増やして、一部を婚活費用にあてるという話が出ましたが、りぼんさんくらいの収入であれば、婚活費用にはいくらほどかけてもいいものなのでしょうか。

風呂内 月々の家計の中で婚活を行うのであれば、やはり費用は「交際費」から捻出すべきです。しかし、「交際費」「娯楽費」「習い事」など、おこづかいの要素が強い費用については、できれば手取り収入の10%程度に抑えたいところ。その観点で行くと、りぼんさんの場合、それらに使える理想の金額は合計2万2,000円となりますが、現状は、交際費、旅費・レジャー費、習いごとの合計が4万円と、1万8,000円もオーバーしています。

彼女が婚活にいくらかけるかにもよりますが、婚活期間を定めるのであれば、その期間は、友だちと会う回数を減らすほか、娯楽費や習い事についても少し控える検討をしたほうがいいでしょう。また私が提案したように、交際費を今よりも5,000円増やすのであれば、その間は「外食費」を削るという方法もあります。

編集部 なるほど。つまり、おこづかいとして使える最大2万2,000円を、すべて婚活にあてるのか、その他の交際や娯楽、習い事にも使いつつ婚活をやりくりするのかは、りぼんさん次第ということですね。

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★りぼんさんプロフィール

医療・福祉関連企業で専門職として働く、社会人10年目以上の29歳。東京都在住で、ひとり暮らしをしている。手取り年収約300万円、手取り月収約22万円。結婚願望はあるが彼氏はおらず、おひとりさまの老後に備えて、貯蓄型の終身保険と個人年金に月々5万円をかけているほか、個人向け国債も購入している。また、予算を決めて家計簿をつけており、買い物をするときには底値や割引を狙うなど日々の節約も心がけている。現在の自分名義の貯蓄額は、900万円以上~1,000万円未満で、60歳までに3,000万円以上の貯蓄を目標にしている。こだわり出費はまつげエクステで、月に2回(1回あたり5,000円)通っている。

(ヨダヒロコ/六識)

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