【LINE教室12】LINEでは積極的な会社の先輩、彼の真意は……?
カタチは変われど、古(いにしえ)から“手紙”というものは男女が互いの気持ちを探り合ったり、伝えたりするための重要なツールでした。意中の男性にどんなメッセージをどんなタイミングで送ろうか日々あれこれ頭を悩ませている女性も多いのでは? というわけで、気鋭の“天才”恋愛コラムニスト・桐谷ヨウさんが悩めるアラサー読者にLINEテクをご教授! 男性の心理を知り尽くした桐谷さんによるワンポイントレッスンは要復習です!
マイナビウーマン読者のみなさま、こんにちは。桐谷ヨウです。
この連載では「LINE術」がテーマになっています。
いつもはコラム形式で恋愛について語る機会が多いのですが、この連載では個別相談に近いかたちで、あなたの恋愛をちょっぴり身近に引き寄せるテクニックをお伝えしますね。
最終回の第12回は「読者のお悩みに答えます」がテーマです!
パターン1:LINEでは積極的な彼、真意は?(ゆいさん・27歳)
エピソード
送る相手:会社のちがう部署の先輩。月に一度の頻度で飲みに行くが、飲みに行く以上の進展はない。きっかけがあれば付き合いたいけれど、自分からいくほど好きではない……。
お悩み:向こうに積極的に付き合いたいという意思が感じられないのが悩みです。先輩はLINEでは積極的だけれど、会うと素っ気ない。こちらとしては告白を待っていて、ただ、LINEで付き合うことになるのは誠実な感じがしないので、LINEで積極的すぎる返答をするのは気が引けている。だからと言って実際に会った時は、先輩は素っ気ない対応をするので、胸の内が読めなくウズウズしています。
先生からのコメント
ひとことで言うとめんどくさい男ですね(笑)。この往復から見て取れるのは、ゆいさんの「そんなことないよ」という好意の表明を引き出したい気持ちです。
それをする理由は「ゆいさんの好意をもて遊びたい」か「ゆいさん自身に背中を押してもらわないと自信を持てない」のどちらかです。そしていずれにせよ、男らしくないうざったい行動です。グイグイ引っ張ってくれることを相手に期待しないほうがいいですよ。
ちょっと耳に痛いことを言いますが、それ以上に問題なのはゆいさんのスタンスです。「きっかけがあれば付き合いたいけど、自分からいくほど好きではない」と書いていますが、告白を待っているのは本当にそれが理由ですか? だとすると先輩の胸の内が読めなくてウズウズする気持ちはなんなんですか。他に恋人候補がいないから執着しているんですか?
自分から告白して玉砕するのが怖いから「自分からいくほど好きではない」と強がっているのだとしたらそこは気持ちを偽らずに、シビアに自分のことを見つめ直したほうがいいです。いい恋人探しは相手の出方ではなく、自分が相手とどう向き合うかです。「相手が自分に好意を持ってくれるから好きになる」というのは、主体性のカケラもない恋愛の形です。
大事なことは、先に自分の気持ちがどうなのかです。彼のことがなぜ気になっているのですか? (LINEでは)積極的にきてくれるからですか? 頻繁にデートをしている唯一の人だからですか? その程度の理由なのであれば、もっとストレートにアプローチしてくれる人を見つければいい。
そうではなく、他の人にはない彼の魅力を感じているのならば、「自分からいくほど好きではない」と自分を偽るのをやめてください。まずは彼に対する自分の気持ちに、正面から向き合うことが大切です。そのうえでやっぱりそんなに好きじゃなかったという結論が出たとしても、ゆいさんの恋愛は一歩進んだと言えると思います。