【本気で見直しスマホ代】第4回 電力自由化と格安SIMも検討しよう!
高いスマホの使用料金を少しでもお得にしたい。そんな節約上手を目指すアナタにオススメしたい料金見直し術。最終回となる今回は、今年の4月から始まる電力自由化を活用して、スマホはもちろん自宅の電気料金もお得にしてしまうテクニックと話題の格安SIMを使って使用料金をお得にする方法を紹介しちゃいます!
携帯キャリアから電気を買えばさらにお得!
関東なら東京電力、関西なら関西電力といった具合に、これまで家庭で利用する電気は住んでいる地域ごとに供給会社が決まっていました。しかし、今年の4月から電力の自由化が始まり、自分の好きな会社から電気を購入できるようになりました。そのため、いままで電気を販売していなかった業者の新規参入が活発化されています。
携帯電話を販売しているキャリアもその例外ではありません。すでにauとソフトバンクは、携帯電話と家庭の電気料金をまとめることで割引を行うサービスの申し込みを開始しています。
●ソフトバンクでんき
ソフトバンクが提供する「ソフトバンクでんき」は、ひとり暮らしから大家族までライフスタイルに合わせて4つのプランから選択できるのが大きな特徴です。使用している電力量によって条件は異なりますが、従来の電力会社よりも安く電気が購入できるケースが多いことに加え、電気料金1000円につき5ポイントのTポイントをもらうことができます。ソフトバンクは携帯電話の使用料金でも1000円につき5ポイントもらうことができるので、月々の電気料金が1万円(夏場)で携帯料金が8000円程度の場合、電気料金が年間3000円程度、そして両方の使用料金に対するTポイントが約500ポイントもらうことができます。さらに電気とスマホをセットで申し込むと適用される「おうち割でんきセット」でスマホ料金が月200円、年間だと2400円割り引かれます!
ソフトバンクでんきの特徴
- ライフスタイルに合わせて4つのプランから選択できる
- 従来の電力会社よりも安く電気が購入できるケースが多い
- 電気料金1000円につき5ポイントのTポイントをもらえる
- 「おうち割でんきセット」でスマホ料金が月200円、年間だと2400円割り引き
●auでんき
auが提供する「auでんき」は、電気料金こそ今契約している会社と変わりませんが、月5000円未満なら使用料金の1%、8000円未満なら3%、8000円以上なら5%の金額をコンビニやファミレスなどで利用できるプリペイドカード「au WALLET」にキャッシュバックされるシステムとなっています。月1万円程度の電気代が掛かっているなら年間約6000円のキャッシュバックがある計算に。たくさん使う人はお得ですね!
auでんきの特徴
- 使用料金に合わせてau WALLETにキャッシュバックがある
- 電気をたくさん使う人ほどお得
残念ながらドコモは現在のところスマホとセットにすることで電気料金をお得にするサービスは提供していません。他社に追従してサービスを開始する可能性は十分にあるので登場に期待したいですね!
いま話題の格安SIMを使えば料金が半額以下にも!
最後に今話題の格安SIMについて触れておきたいと思います。携帯電話といえばドコモ、au、ソフトバンクの大手3社と言うイメージが大きいのではないでしょうか? 近年は、高すぎるスマホの使用料金から逃れるために、大手3社以外が提供する通称“格安SIM”と呼ばれる通信サービスに注目が集まっています。
●格安SIMの魅力
スマホを含む携帯電話は、電話機本体に電話番号や契約情報などが記録された“SIMカード”を挿し込むことで通話や通信が可能となります。格安SIMの事業者は、基本的にこのSIMカードだけを販売するといった仕組みを持っています。
この格安SIMの魅力は、文字通り料金の安さです。月額使用料が大手3キャリアと比べると半額近くまで抑えることができるため、人気が集まっています。ほとんどの業者がデータ通信を中心としたサービス展開となっていますが、音声通話やSMS(ショートメッセージサービス)に対応したSIMも充実傾向にあります。
●格安SIMの問題点1~自分でスマホ本体を準備~
格安SIM業者が提供するのは、あくまでもSIMカードだけとなるため、スマホ本体は自分で用意する必要があります。しかも、どの端末でも使えるとは限りません。大手3キャリアで発売されているスマホは、その事業者でしか使えないようにSIMロックされている端末も多いのが現状です。格安SIMを利用するためには、このSIMロックが行われていない“SIMフリー”と呼ばれる端末を利用する必要があるのです。
このSIMフリー端末は、家電量販店や格安SIM業者から直接購入することができますが、やはり自分で探して準備するのは、まだまだ面倒と感じるユーザーが多いかもしれません。ただし、ドコモの2012年夏以降のモデルならiPhoneを除いて原則的にSIMフリーとなっているため、端末を買い替えることなくスムーズに乗り換えることができます。
●格安SIMの問題点2~自分で初期設定をしなくてはならない~
また、格安SIMをスマホに挿し込んだ場合、音声通話やデータ通信を行うための初期設定が必要となります。ほとんどの業者が“プロファイル”と呼ばれる自動的に設定するためのプログラムを配布しているので簡単に設定できるはずなのですが、大手3キャリアなら店舗で待っている間にすべて店員にやってもらえる作業を自分でするわけですから、面倒に感じる人も多いでしょう。さらに、電話帳の移行などもすべて自分で行う必要があったり、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)に対応していない場合など、キャリアを大手三社で乗り換える場合よりもハードルが高いのは確かです。
●初心者にオススメなのは
初めての格安SIMに不安を感じるなら、全国のイオンで契約できる「イオンモバイル」がオススメ。煩わしいスマホ選びから初期設定まで店舗でトータルサポートしてくれるので手軽に格安SIMデビューを果たすことができますよ。
まとめ
さて、第1回から4回にわたって高すぎるスマホの使用料金をよりお得にするための節約術を紹介してきました。いまやスマホは、電気やガス、水道と同様、生活に必要不可欠なインフラのひとつと言っても過言ではないでしょう。節約にはインフラなどの固定費の見直しが一番! 春の新生活を機に、あなたもぜひ自分のスマホ代を見直してみてください。
(古作光徳)
◆バックナンバー
※この記事は2016年03月31日に公開されたものです