お店にいる猫はすべて“保護猫”! 遊びに行くだけで猫助けをできちゃう「ネコリパブリック」
「ネコノミクス」といった言葉も生まれるなど、空前の猫ブームに沸いている日本。その熱狂は2016年の今年もつづきそうです。その一方で、病気や飢えなどの問題を抱えた、飼い主のいない猫が増えているのをご存知ですか? そこで今回は「猫助け」を理念に掲げ、猫の保護活動や里親探しに力を入れている一風変わった保護猫カフェ「ネコリパブリック」をご紹介します。
ネコリパブリック開店のきっかけ
ネコリパブリックの1号店が岐阜に誕生したのは、2014年のこと。地域の保護団体と協力しながら猫の里親探しと、猫とのすてきなライフスタイルを提案する猫カフェとして営業をはじめたました。その後、大阪の2号店に続き、2015年の5月末には東京御茶ノ水に3号店をオープンし、わずか2年で3店舗を開店。短期間で大阪、東京に出店された経緯をスタッフの方にお聞きしました。
「猫の殺処分という現実問題を知ってもらうためには、まず猫を取り巻く環境への興味を持ってもらうことが第一歩と考えました。さまざまな土地に店舗を展開することで、多くの人にネコリパブリックの活動を発信したいと考えています。」(スタッフの徳永さん)
どんなお店? 何をしているの?
入場料やグッズ売り上げの一部を、猫助けの資金に使っている同店ですが、今後も、新たな店舗を立ち上げ、さらに多くの猫を助けるサイクルを作るのが目標だといいます。またお店にいる猫たちは、地域団体などによって保護された“保護猫”ばかり。全員里親募集中なので、通常の猫カフェとしてはもちろん、新しい家族との出会いの場の機能も果たしています。
昭和を感じさせるレトロな内装の店内は、おしゃれで落ち着いた雰囲気。予約すれば、個室の利用もできるので、お気に入りの猫ちゃんと思う存分遊べます◎
里親になりたい! どうすればなれる?
身寄りのない猫の里親になりたいと考えている方は、まずはお店に行きましょう。個人のライフスタイルに合った猫を紹介してくれるほか、猫と生活をする上で必要となる心構えや備品の指導もしてくれるので、初めて猫を飼うかたでも安心です。
東京店では、毎月第1・3日曜日の11時から無料相談会を開催しており、里親になるための条件についても説明してくれるそうなので、希望者はまずそちらに参加してみて。
なお、ネコリパブリックでは、グッズ販売やステージパフォーマンスを行う「ネコ市ネコ座」なるイベントを開催し、近頃話題の「※1地域猫活動」の啓蒙活動もしているそう。
※1野良猫と人との理想的な共生を目指して生まれた地域猫活動。地域住民が協力して地域の野良猫に去勢手術を行い、繁殖行動や全体数の管理を試みるTNR活動をはじめ、日本全国でさまざまな取り組みを行う。
「2022年2月22日までに日本の猫殺処分ゼロに!」を合言葉に、飼い主のいない猫と人間をつなぐ架け橋役を果たすネコリパブリック。一般的な猫カフェもいいけれど、猫との出会いを楽しみながら「猫助け」ができてしまう同カフェにぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
■保護猫カフェ ネコリパブリック東京お茶の水店
住所:文京区湯島3-1-9 CRANEビル4階
電話:03-5826-8920
営業時間:15:00~20:00(平日)/11:00~18:00(土日祝)
定休日:木(木曜日が祝日の場合は営業)
料金:(平日)30分:1100円/60分:1500円/120分:2400円/30分延長ごと:500円(土日祝)30分:1300円/60分:1700円/30分延長ごと:500円
※混雑状況により、60分以上のコースをお断りする場合あり
※東京店の個室料金は、平日:猫部屋料金+3000円/時 休日:猫部屋料金+5000円(税抜)/時
※料金は全て税抜き表示
※すべて1ドリンクつき
URL:http://www.neco-republic.jp/
(さとうまほ/Pistachio)
次回の「猫好きのためのおでかけ情報」は、3/9(水)更新予定です。お楽しみに!
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※この記事は2016年03月02日に公開されたものです