働く女性が考える、ユニークな税金活用法とは?
じわじわと金額が上がっている税金……。それなのに納税者のために使われている実感はイマイチですよね。そこで今回は、税金のユニークな活用方法を働く女性たちに考えてもらいました。
これからの育児支援
・「子どもが3人以上で幼稚園と高校がだだ」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「4人目の子どもは20歳まですべての学費がタダ」(27歳/金融・証券/事務系専門職)
・「育児休暇を取った男性に、休職期間の収入と同じだけの手当を与える」(28歳/機械・精密機器/技術職)
少子化といえども、3人も4人も育てている家庭はたくさんあります。育児でもっともお金がかかるのが教育費。昨今の塾代の高さには、驚くばかりです。義務教育を超えた学費支援があれば、多子世帯はどんなに助かるでしょうか。また、男性の育児休暇取得が、もっと当たり前の世の中になるといいですね。
少子化対策の前に妊活支援を
・「子どもがほしいけど、産めない人に不妊治療手当」(23歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
・「不妊治療を失敗した人向けの治療費返還」(31歳/その他)
基本的には、保険適用外の不妊治療費。いつ妊娠するかわからない状況で続けていくのは、経済的負担が大きすぎます。この不安から解放されるだけで、随分とストレスが減るはず。少子化対策の一環として考えてほしいものですね。
婚活支援もお願い!
・「お見合い」(31歳/機械・精密機器/営業職)
・「何かとお金がかかるので、婚カツ手当てがほしい」(26歳/団体・公益法人・官公庁/営業職)
・「結婚した人にお祝い税を支給する」(23歳/通信/秘書・アシスタント職)
育児支援も少子化対策ももちろん重要だけど、その前に結婚を後押ししてくれなきゃ、子どもだって生まれない! そんな独女の悲痛な叫びが聞こえます。婚活目的の交際費ってバカになりませんよね。なんの収穫もなかったときの無念さは、経験者にしかわかりません。
医療費いらずの健康手当
・「1年間医療費0の人に減税する」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「タバコを吸わない人に健康手当」(30歳/情報・IT/営業職)
・「禁煙希望者に、禁煙外来費を低額で受診できるようにする」(24歳/その他/事務系専門職)
・「体形がBMI標準、体脂肪も標準値なら3カ月に一度手当。医療費も減りそう」(33歳/その他/クリエイティブ職)
・「健康な年配者を増やすためのスポーツジムに通うお年寄りのための手当」(31歳/金融・証券/専門職)
病院とは無縁の健康な人や、健康を意識している人への手当。こんなごほうびがあれば、健康的な生活を送ろうと努力する人がふえそうですね。長寿社会の今、寝た切りにならないように、体をきたえている75歳以上のシニアがとても多いのだとか。病院通いよりジム通いの方が、心もはるかに健康になりそう!?
エコライフ手当
・「環境によいことをした人(ゴミ拾いなど)にエコポイントをつける」(32歳/不動産/専門職)
・「庭に木を植えると減税。温暖化対策になると思う」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「車に乗らない人にエコカー税」(31歳/商社・卸/事務系専門職)
・「自転車や徒歩の距離に応じて税金優遇」(30歳/金融・証券/事務系専門職)
環境にやさしい暮らしに対するエコ手当。これまでも、省エネ住宅やグリーン家電に対してエコポイント制度がありましたが、もっと誰でも取り組める身近な制度が、継続的にあるとうれしいですね。誰もが地球の未来を考えられる、そんな世の中になってほしいです。
こんなユニークな活用法も
・「ボランティア活動をしたひとに税金還付」(33歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「保健所から動物を引き取るともらえる『動物愛護税』」(30歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント職)
・「通勤時間が長い人への、通勤お疲れ手当」(26歳/情報・IT/事務系専門職)
・「左利き手当て。左利きの人は何かと不便なので」(31歳/建設・土木/事務系専門職)
ほかにも、社会貢献や、地道にがんばっている人に対する手当などがありました。どんな形でもダイレクトに自分に還元されると、自分で払った税金が生かされていることを実感できそうですよね。
まとめ
最近、健康が気になり始めた筆者は、健康手当があったらうれしいです。みなさんだったら、どのように税金を使いますか? 自分中心にあれこれ考えてみると、意外におもしろいですよ。
(カンナ マコ/OFFICE-SANGA)
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『マイナビウーマン』にて2015年11月にWebアンケート。有効回答数176件(22~34歳の働く女性)
※この記事は2016年01月12日に公開されたものです