
【マネーレッスン】本当に自分のためになる? 「転職」にまつわるマネー事情
風呂内 現在の貯蓄が200万円以上~250万円未満ですので、あと3年で約300万円(1年につき約100万円)貯めなければならない計算に。ようこさんは貯蓄にはほとんど手をつけたことがないということですから、約5年で200万円以上貯めたと考えると、今のペースでは追いつきません。家計簿を見直して、月々の貯蓄額を上げたいですね。
彼女は実家暮らしにもかかわらず「外食費」が2万円、加えて「交際費」も2万円かかっているのが気になります。合計4万円を3万円まで下げたいですね。ピアスの購入も自分ではムダ使いと思っているようなので、1回に5,000円ほど使っているのを3,000円くらいに収める努力をすれば、月々の支出合計がちょうど15万円になり、月々の貯蓄はあと2万円ほど増やせそうです。そうすれば月々5万円→年間60万円の貯蓄が可能に。これなら、残りの40万円をボーナスで補填すれば、3年で約300万円の貯蓄も叶いますよ。
◆今回のおさらい
・転職=収入アップとは限らない。よほどの理由がなければ、転職の見極めは慎重に
有効求人倍率が高水準の今は、「転職に向いている時期」とは言えますが、安易に転職を考えるのは危険です。転職先の社会保険の加入状況をはじめ、残業代の有無、社員の平均年齢や離職率など、生涯年収にかかわる情報を事前にチェックした後、決断を。よほどの理由がない限り、今の会社で働き続け、資格を取るなどして給与のベースアップをめざすほうがいいこともあります。どうしても転職したいのであれば、周囲には内緒で転職活動を。
(取材・文:ヨダヒロコ/六識)
※この記事は2015年11月11日に公開されたものです