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その人と結婚してほんとうに大丈夫? パートナーとのケンカから見極める! 結婚相手に向いているパートナー診断

石井希尚

パートナーとのケンカから見極める!結婚相手に向いているパートナー診断

結婚を考えている交際相手がいるけど、ケンカばかりでこのまま結婚していいか不安・・・・・・。大好きな彼だけど、結婚相手としてはどうなの? 「結婚」は人生のなかでも1番大きな決断です。そのため慎重になっている人も多いのでは? どうせ結婚するなら失敗はしたくないですよね。 そこで今回は結婚に向いているパートナーかどうかを、心理カウンセラーの石井希尚さんがアドバイス。実際にアンケートに寄せられたカップルのケンカ別エピソードを元に、結婚に適切な相手かどうかを探っていきます。

参考記事はこちら▼

今の彼と結婚しても大丈夫? 診断で「結婚向きの彼氏度」をチェックしてみましょう。

ケース1 時間感覚が合わない相手

ケース1石井さん見解

まず、遅刻しておいて逆切れする人。これは時間感覚の問題以前に「相手の時間に対して配慮できるかどうか」というモラルの問題かと思います。相手の時間を自分の勝手な都合で台無しにしておいて怒る相手は、人格的にパートナーとしてふさわしいかどうか慎重に考えた方がいいでしょう。

一方で、実は結婚生活で問題になりやすいのは、「自分の生活に染みこんでいる時間感覚」です。結婚するとお互いの生活スタイル、つまり何にどれ位時間をかけるか、ということが問題になります。たとえば睡眠時間。短くて足りる人もいれば、長時間寝たい人もいます。こうした時間感覚はその人の中に染みこんでいるものだから、簡単には直せません。しかしそれを「問題」と捉えてしまうと、2人の関係は難しくなってしまいます。

男性に関していうと、男性は結婚すると「待つ」人生が始まります。たとえば、一緒に出掛けることにしても、女性にはお化粧をする時間がありますからね。ただ、結婚というものはそういうもの。そもそも、すべてがちがう人間同士がアジャストしてゆくのが結婚だから、結婚前にこの悩みがでるのは普通のことです。これが気になって結婚をためらっていたら世の中の人は、誰とも結婚できませんよ! これはしようがない問題だし、克服できる問題です。すれ違って当たり前! それをアジャストしてゆくのが結婚への準備です。

◆時間感覚が合わない相手との結婚は……気にしなくてOK!

今までの生活習慣がちがう2人が、一緒に生活するのだから、時間の感覚があわなくて当たり前。悩む必要はなさそうです。結婚前から、彼の習慣を知っておくのもいいかもしれませんね。ただし、遅刻してきて逆ギレするようなモラルの持ち主はNGです。

ケース2 男女の愛情表現が異なる

ケース2

石井さん見解

これはもう男性と女性の違いです。女性は「気持ちをわかってほしい」共有願望の生き物。それに対して、男性は合理的です。例えば、「これは水です。」と一度説明したものを、5分後に改めて「水です」とは言わないですよね。それと同じで女性に対して1回「好きだよ」と言ったら「もう言わなくても相手には伝わっている」と合理的な思考をしてしまうんです。

なぜかというと男性の本能は、共有ではなく征服だから。そのため、次々に征服していきたいという衝動によって動かされるんですね。だから「一度言ったことを繰り返す必要をあまり感じないんです。「もう言ったんだから」と。だから、例えばデートのとき、男は会話がなくてもただ彼女と一緒にいるだけで満足してしまうという傾向となってあらわれたります。

好きな女性と付き合う前にあれやこれやサービスがすごいのは、獲得本能が働いていて、自分のものにしようとしているからです。だけど「交際をはじめる」、「結婚する」と、とたんにそういったサービスが減ってしまうのは、征服本能が達成されてしまったからです。

では、どうすればいいかというと、「彼に征服されない」ことです。彼が、いつまでも追いかけないと自分のものにならないという感覚を持ち続けざるをえない微妙な距離を保ちながら付き合うのが一番ですよ。

わかりやすい方法としては、安易にセックスしないこと。求められた際に断って怒りだすような相手であれば、「体目的」でしかあなたを見ていません。結婚はある意味、伴侶以外の相手とはセックスをしないと約束するわけですから、セックス(性欲)を管理できないような相手ならば、結婚相手として向かないでしょう。セックスは極端な例かもしれませんが、結婚において性関係を管理するのは女性の知恵でもあります。

◆男女の愛情表現が異なる相手との結婚は……OK! 

男と女の間には本能的な傾向の差がありおます。男性はこういうものなんだと認識して付きあい、その上で溝を埋めていく努力をしていきましょう。「完全征服」されないことがずっと愛されるコツのようです。

ケース3 相手がいつも優位な立場から発言する

ケース3

石井さん見解

男は100人いたら、おそらく100人全員が、「自分は正しい、自分が優位だ」と思っていると思います。そのため、女性はまずそのことを理解することが大事です。また、男は「自分が正しい」「自分が強い」と思うことでがんばれる生き物でもあるんです。

ただし、体形をばかにするとか、年齢を否定するような発言をする相手は、モラルに欠如した人物なので、結婚の相手としては候補にいれないほうがいいかもしれません。ただ、彼好みの洋服を着るとか、彼目線でカワイイ女性になるのはいいんじゃないでしょうか。結局のところ、征服本能の1つで、彼の満足というのは社会に向かって「俺の彼女を見ろよ」と自慢したいんです。だからそれでいい関係が築けるのであれば、うるさいなと思うよりも、やってあげてるんだよという気持ちの余裕をもって付き合ったほうが、賢いのではないでしょうか。

◆優位な立場から発言してくる相手との結婚は……OK!

この問題も男女の性質の違いがあるので、気にしないほうが良さそうです。女性が包容力を発揮したほうがうまくいきそうですね。ただし、外見をばかにするようなモラル欠如の人はNGです。

ケース4 味覚の違いがある相手

ケース4

石井さん見解

これはほぼ問題ないです。大体が乗り越えられる問題ですよ。味覚は基本、母親の味でできるので、一番おいしいと感じるのは必ず母親のものなんです。最近はいろいろな種類の外食も多いし、日常で困るということはないでしょうが、ここぞいうところで困ることはあるかもしれませんね。例えばおせち料理でおもてなしをしなければいけないとか。

奥さんが彼の味覚に合わせてあげるとうまくいきます。ご飯がまずいと男は本当に帰ってこなくなりますから。うまくやっていきたいのなら、結婚前に彼の実家へ行き、彼の母親から料理を習って「おふくろの味」を知る。彼が地方出身であれば郷土料理も知っておくことです。

実は結婚を決める前に、相手の実家へ行くことや、相手が生まれ育った街を見ることはとても重要なことです。女性側が彼の故郷を好きになれるかどうかもポイントですが、彼という人間を形成した環境を知っておくことで、彼の性格を理解することができる大切なことです。人は年をとってくると体に染みこんでいるものが最終的にでてくるものなので。

◆味覚の好みがちがう相手との結婚は……OK!

彼の母親の味を超えるのは、ハードルが高そう。そのため「母親の味」は彼ママに教えてもらいましょう♪ 服装や髪型同様、この点も彼の好みに合わせたほうがうまくいくようです。ただ、女性側にどうしても譲れない食事のこだわりがあって、相手の好みに合わせられないという場合は、残念ですがその相手との「結婚」はあきらめたほうが良さそうです。

ケース5 金銭感覚の違い

ケース5

石井さん見解

金銭感覚の違いは結婚相手を見極めるにあたり欠かせないポイントです。まず「1万円を何に使うのか?」、「何に使ったら無駄だと思うか」という点です。お金の違いはイコール生活スタイルの違いになります。つまり、育った家庭が経済的にどのくらいのランクだったかが、とても重要になってきます。金銭感覚の違いは、そう簡単に乗り超えらないので、大きく感覚がちがう相手との結婚は止めたほうがいいといえます。

例えば、裕福な生まれの男性と一般家庭の女性の場合。男性が100グラムいくらのお肉を食べていたかが問題になります。女性がどんなにおいしい料理をつくっても、その調理している肉の質が悪ければ、高いお肉を食べて育った男性にとってはおいしくないと感じてしまいます。逆もしかりです。嫌な話ですが味覚の問題にしても、染み込んだ生活スタイルというのは、家の経済ランクと密接に関係しています。「愛さえあれば」といえるのは、若い頃だけなんですよ。

離婚の原因のうち「価値観の違い」という理由は、よく聞きますが、実は経済観念の違いのほうが大きいんです。私の考える価値観を説明すると、深いところで信じているものが価値観で、そこにはイデオロギーが入っている、例えば宗教の違い、政治の違いで価値観がちがうということです。その人の行動規範であったり、物の見方や判断に確実に影響するものを価値観と定義しています。これが共通しているのが理想で、いろいろな問題を乗り越えられる。イデオロギーが一緒ならば生活ランクさえ超えられる……というのはあります。でも、日本の場合は、ほとんどの人がこういう価値観はもっていないのが現状です。

私は、育ってきた環境を「幸せ指数」と呼んでいるのですが、この不一致が一番離婚になりやすいと考えます。同じお金を使うにしても、クレジットカードを使うのか、銀行のキャッシュカードを使うのかだけで離婚になったケースもあります。金銭感覚の違いは、実は結婚生活を営むにあたって深刻な問題の一つなんです。

本当に結婚したい相手か見極めるのであれば、私は「バジェッティング(2人で予算案を決めること)をおすすめしています。何にいくら使っているかをリストアップし、それを2人ですりあわせていき、生活費を決めていく。細かいようですが、いざ結婚すると500円が離婚の原因になることがあるんですよ。

例えば、旦那さんは毎日タバコを吸ったり、好きにお金を使っているのに、奥さんが電子レンジの調子が悪いから買ってほしいといったときに、お金を出すのを渋る……こんなことで関係が壊れることがあるんです。本当は「必要なものは何かという問題なのに、お金の問題だと誤解」され、トラブルのもとになってしまうんです。

◆金銭感覚がちがう相手との結婚は……NG!

金銭感覚がちがう相手との結婚は、避けたほうがよさそう! 育ってきた生活スタイルの違いは、簡単には変えられないので、金銭感覚がかけ離れた彼との結婚は難しいようです。結婚する前にバジェッティングをして、彼の感覚を知っておくほうが良さようですね。

ケース6 家事の分担

ケース6

石井さん見解

「手伝わない」というのは、その理由によるかと思います。今どきと驚くかもしれませんが、ある九州出身の27歳の男性は、「男たるものは台所に入るべからず」で育ってきたため、家事が一切できない、プライドが許さないという人でした。育った環境が原因で彼は家事を手伝わなかったわけです。一方、旦那さんが忙しくて家事を手伝う余裕がないという場合であれば修正していけます。共働きの場合は、ルールを決めておくのがいいですね。しかしそのルールを守らないため離婚になるというケースは多いので、相手が2人で決めたルールを守れる人かどうかは結婚前によく見ておきましょう。

また、男性に家事を手伝ってほしいときの問題で、「家事ハラ」があります。旦那さんは一生懸命やったのに、奥さんが後でやり直す。1回でもそれをやられると男はやる気を失ってしまいます。それに、一般的には、どうしても奥さんのほうが家事はうまいので、自分のほうがうまくできる領域は自分がやったほうがいいし、奥さんのレベルまで旦那さんの家事のレベルをあげるのは無理なことです。家事の仕方などについていちいち指摘してしまうことも、男性にとって「家事ハラ」になります。

そのため男性が得意そうなこと、失敗しなそうなところをやってもらうほうがいいです。褒めることで積極的にやってもらうようにする。大事なのはその人の特性を見極めることです。

◆家事をしない相手との結婚は……OK!

男性には得意な家事をやってもらうなど、2人で家事ルールを決めると◎。ただしルールを守れないような人との結婚はやめたほうがいいかも。また女性は男性に対して自分と同じ家事レベルを求めがちですが、それは男性にとっては難しい要求。彼が得意な家事を手伝ってもらい、褒めることで積極的に手伝ってもらうようにしましょう。

★あなたの彼は運命の人!? 結婚相手に向いているパートナー診断★

「けんかはいっぱいするけれど、私と彼は大丈夫」と根拠なく思っていたりしませんか? ケンカはその内容によって、今の相手が結婚に向いているのかどうかがわかるんですよ! そこで、今の彼が結婚相手として問題ないか、簡単なセルフチェックをしてみましょう。

結婚相手に向かない相手かも?「ケンカのチェックリスト」

あなたの容姿・体形を中傷する

親から自立できていない。(親との距離が近すぎる。)

セックスを断ると、おもむろに怒る

□自分にはお金をかけるのに、あなたに対してはケチる。
□あなたが異性と仲良くすると不機嫌になる
□ケンカをした時に怒ると無視する、連絡がつかなくなる(わざと心配させる)
□ケンカしたら手がでる
□将来の計画(人生設計)であなたと彼の間に大きな違いがある。(住む場所や欲しい子どもの人数など)
□彼は性の管理ができない。(例:風俗に行くなど)
□彼と異性関係のケンカが絶えない(例:元カノといまだに連絡をとっている)
□あなたが大事しているもの(薦めたもの)を、彼は大事にしてくれない。

いかがでしたか? 1つでもチェックがあったら、今の彼との結婚は考えなおしたほうがいいかもしれません。

<まとめ>

結婚は、まったくちがう性質(共有願望と征服願望)を持ち、まったく違生活スタイルを過ごしてきた2人が一緒に暮らすということ。そのため結婚前に、お互いの違いをよく知った上で受け入れ、アジャスト(調整)していくことが大事なことがわかりました。そしてその「お互いを知る」作業として重要な役目を果たしてくれるのが「けんか」。「けんか」をすることで相手と自分の違いをあらためて知ることができるんですね。また「けんか」の内容によって、結婚に向かない相手を見極めることができることもわかりました。

今の彼氏とケンカが多くていまいち結婚に踏み切れなかったあなた。石井先生のアドバイスと「ケンカのチェックリスト」をもとに、ベストパートナーを見つけてくださいね!

(岩崎弘美/フォルサ)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数499件(22~34歳の女性)

※この記事は2015年10月29日に公開されたものです

石井希尚

1965年、東京都生まれ。
米国で自ら体験し学んだプリマリタル(結婚前)カウンセリングを日本に持ち帰り広めた第一人者。自信が経営するカフェ「KICK BACK CAFE」にて、結婚・恋愛問題を中心に、現在まで1600組以上のカップルをカウンセリング。またカウンセラーのほか、ミュージシャン、牧師、作家と多岐にわたって活躍。ベストセラー『この人と結婚していいの?』など著書多数。

著書『この人と結婚していいの?』

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