困ったときの同僚頼み! 大変な仕事をうまく頼むコツ6選
自分の仕事は、自分できちんと片づける。これは、社会人としての基本ですが、ときには誰かに頼らなければならないときもありますよね。しかし、言い方や態度ひとつで断られてしまったり、たとえ引き受けてもらえても「押しつけられた」という印象を与えてしまったりする可能性があります。
そうならないためにも、今回は働く女性たちが実践している「仕事を頼むときのコツ」をご紹介。話し方のプロによるアドバイスも要チェックです!
「当然引き受けてもらえる」と思わないで!
話し方教室講師の栗原君枝先生に「頼みごとをするときのコツ」について聞いたところ、「引き受けてもらって当然だと思わないこと」という回答が返ってきました。
「誰かに頼みごとをするときは、まず『引き受けてもらえるかどうかを聞く』といったイメージで臨むのが好ましいですね。当然引き受けてもらえるという気持ちがあると、たとえば『○○してください』のような、命令口調になりがちです」(栗原先生)
たしかに、「○○してください」と言われるより、「○○していただけますか?」の方が、気持ちがいいですよね。
それでは実際に社会で活躍している女性たちは、仕事を頼みたいときにどんなことを意識しているのでしょうか?
わかりやすく伝える!
・「お願いしたいことを明確に伝える」(30歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「やってほしいことをピンポイントにしぼって頼む」(32歳/その他/事務系専門職)
・「切羽詰まった状況を伝える」(32歳/自動車関連/事務系専門職)
頼みごとは言い出しにくいですよね。しかし、栗原先生によれば、「遠まわしな言い方になりがちですが、ハッキリ伝えることが大切。頼まれる方は、依頼の内容や理由が理解できれば、『よし、力になってやろう』と思えるものです」とのこと。
口頭で説明する自信がない人は、わかりやすく依頼内容をメモにまとめるなど、少し工夫をするといいかもしれませんね。
持ちつ、持たれつ
・「『今度は私が手伝う』と言う」(27歳/情報・IT/事務系専門職)
・「助けてもらったら、ちゃんと返すようにする」(32歳/学校・教育関連/技術職)
・「普段から相手のサポートもする」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
たしかに! 一方的に頼まれるばかりで、こちらが頼ったときは断られる……。そんなことが続けば、そのうち「アイツの頼みは、もう聞かない!」という気持ちになってしまいます。
日ごろの関係性も大切
・「日ごろから差し入れなどをしておく」(24歳/その他/事務系専門職)
・「『その人だからお願いした』という雰囲気を出すようにしています」(32歳/ソフトウェア/事務系専門職)
・「適度に飲み会をする」(31歳/アパレル・繊維/事務系専門職)
きちんと人間関係が築けていれば、多少無理なお願いをしても聞き入れてもらえるはず。飲み会をするのもいいですし、休憩時間に雑談をして仲を深めておくのもアリ。差し入れなど、思いやりの気持ちを形で示しておくのもいい方法ですね。
とにかく下から!
・「『忙しいところ本当に申し訳ないのだけれど……』と、すごい下手に出て頼む」(32歳/その他/クリエイティブ職)
・「『悪いんだけと~』と切り出す」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「頭を下げてお願いする」(29歳/金融・証券/営業職)
・「『お忙しいところごめんなさい』と、最初にひとこと言っておく」(31歳/小売店/秘書・アシスタント職)
栗原先生が言うように、「引き受けてもらって当然」ではありません。その気持ちがあれば、自然と「申し訳ありませんが……」のひと言が出るはずですよね。
相手の状況を考えて頼む
・「なるべく早めに頼むこと。その方が相手も対応しやすいと思う」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「余裕のある午前中に頼む」(33歳/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「手が空いている人を狙う」(27歳/食品・飲料/技術職)
いくら言い方に気をつけても、相手がその頼みに応えられる状況ではない場合もあります。頼む時間帯や相手など、状況をしっかりと見極めて選ぶ必要がありそうです。
感謝を伝えることをお忘れなく!
頼みごとを引き受けてもらったら、感謝の言葉を忘れずに。栗原先生も、「引き受けてもらったら『ありがとう』。そして頼みごとを相手がこなしてくれたら、またそこで『ありがとう』。2度の『ありがとう』で感謝をしっかり伝えましょう」とアドバイスしてくれました。
仕事は一人ではできませんから、感謝の気持ちは常に持っていたいものですね。「頼み上手」とは、感謝の気持ちを常に忘れない人のことなのかもしれません。
(森川ほしの/OFFICE-SANGA)
※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数132件(22~34歳の働く女性)
※画像は本文と関係ありません
※この記事は2015年10月06日に公開されたものです