“金欠”を言い訳にしない！　知っておきたい「婚活」費用の話

風呂内　3年で200万円以上となると、1年で約70万円を貯めたいところ。彼女はボーナスの額が60万円ほどあるようですので、それを貯蓄に回す前提であれば、無理な数字はありません。ただ、ボーナスを丸ごと貯蓄したとしても目標額にはあと一歩足りませんので、定期的な貯蓄もしていかなくてはなりませんね。

編集部　水無月さんの手取り月収は約20万円で、月々の支出合計は20万2,000円と、現時点で既に2,000円オーバーしている状態です。毎月の貯蓄を確保しつつ、家計を黒字化するために見直すべきポイントがあれば教えてください。

風呂内　ひとつは「家賃」。家賃は手取り月収の30％以内に収めたいので、現在の6万7,000円を6万円に減額を。千葉県にお住まいとのことですので、無理のない金額だと思います。次に気になるのは「服飾」「化粧品」「美容費」。合計3万円は高いので、まずは2万5,000円まで減らしたいですね。最後に「交際費」。先ほども言いましたが、婚活をスタートさせるとパーティなどの参加費はここからまかなうことになりますから、そのときに向けて、現在2万円のところを1万円に下げて、生活するようにしましょう。

編集部　こうして少しずつ節約すれば、トータルで2万2,000円浮きますから、毎月2万円ずつ貯蓄できますね！

風呂内　はい。月々2万円×12カ月＝1年間で24万円の貯蓄がかないます。そうすれば、残りの46万円はボーナスで補填したとしても、年間のボーナス額60万円のうち14万円は自由に使える計算に。これは、ボーナスの使い方としても健康的なバランスです。

編集部　水無月さんがこれまで定期的な貯蓄ができなかったのは、手持ちのお金をあるだけ使ってしまう性格もあるかと思います。アプリで家計簿はつけているようですが、そのほかにお金の管理の仕方で意識しておくといいことはありますか？

風呂内　恐らく彼女はアプリに“記録する”ということに対してパワーを削がれていると思うんですよね。家計簿をつける際にもっとも大事なのは“振り返る”こと。効果的なのが、レシートに○×△をつける方法です。自分の将来をもっとよくする買い物＝投資には○、食料や日用品など生活をする上で必須の買い物＝消費には△、買わなくてもよかったと思うもの＝浪費には×をつけます。アプリにメモ欄があるなら、そこに○×△をつけてもいいでしょう。そうして、最初の1週間は毎日、慣れてきたら週に1度くらいの頻度でレシートを見直すと、自分がいかにムダ使いをしていたのか、よく分かるはずです。自分が浪費しやすいものに気づき、減らして、ムダ使いしにくい体質をめざしましょう。

（取材・文：ヨダヒロコ／六識）

※この記事は2015年09月30日に公開されたものです