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「乙女心」って何? 複雑と言われる理由と男性が理解できないワケ

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

乙女心は大切にするべき? 捨てるべき?

乙女心は大切にすべきでしょうか? それとも大人の女性には不要だと捨て去るべきでしょうか?

答えは、「基本的には捨てなくていいが、きちんと自分が求めているものを伝えるべき」です。

乙女心の根幹にある「認めてほしい」「愛してほしい」という欲求は、女性に限らず、男性も持つ自然な感情です。これを無理に捨て去る必要はありません。彼女たちが重視する共感も、社会活動においては非常に重要です。共感を主軸にしたコミュニケーションは、ビジネスや交渉、営業、勧誘、マーケティングでは基本中の基本だからです。「金とビジネスは共感と信用と期待により動く」といっても過言ではありません。

人は、自分たちが考えている以上に、論理よりも感情で動く生き物です。この事実は、行動マーケティングなどで科学的に実証・研究されています。人類として生きるなら、共感も承認欲求も絶対に必要です。だから、ここを無理に捨てる必要はまったくありません。

ただ「言葉にしなくても理解することが愛情だ」という自分ルールを強要すること、「察する」スキルで愛情を図ることはやめたほうがいいでしょう。「乙女心が複雑」「乙女心がわからない」と言われる最大の理由は、「自分が求めているものを、乙女心を持つ側がきちんと言葉で説明していない」からです。にもかかわらず、相手には自分と同じものを求め、期待どおりにならないと「わかってない!」「愛してくれない!」と怒るのは理不尽です。

自分がどういうルールで動いているのかをきちんと自覚し、相手がわかっていなさそうならきちんと言語化して「私はこういうことで愛情を感じる。だから、まずは共感して味方してほしい」「私は思いやりを示されることで愛情を感じるから、こうしてほしい」と伝えたほうがいいでしょう。そうでないと「何も言わないけど完璧に理解しろ」と強要することになり、周囲を疲れさせてしまいます。

乙女心がある人、乙女心が理解できない人、どちらがいい悪いはありません。価値観とルールのちがいがあるだけです。しかし、どちらも自分の価値観とルールを押しつけあい、相手が譲歩すべきだ、自分は変えたくない、と言い合っていれば、相互理解など夢のまた夢で、いつまで経っても世界平和が訪れません。

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