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「できちゃった婚」はあり? なし? イマドキ男女の本音から見えること【前編】

五百田 達成

働く女性にとって気になる話題やトレンドワードをピックアップ。男女心理の専門家である五百田達成氏が、ユーザーのリアルな声とともにひもときます!

ひところ、芸能人の結婚報道がなされると決まって最後に「妊娠はしてない」「妊娠3カ月」など記されていたものです。結婚してから妊娠するのではなく、妊娠してから結婚する「できちゃった婚」。「授かり婚」などとも表現されるこの結婚スタイルは、どれぐらいユーザーに認知・支持されているのでしょうか?

そこで、「あなたは、できちゃった婚について、どう思いますか?」というアンケートを実施。結果は、女性の場合、「あり(肯定的)」……43.2%、「なし(否定的)」……56.8%。男性の場合、「あり(肯定的)」……42.6%、「なし(否定的)」……57.4%でした。

否定的が約6割と過半数を占めるものの、ほぼ半々。また、男女とも比率が変わらないという、興味深い結果になりました。

■反対派は「原則論」「世間体」にフォーカス

反対派の意見で目立ったのは、

・「子どもは結婚してお互いの合意があってから作るべきだと思うので」(22歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「世間体がよくない」(30歳女性/機械・精密機器/営業職)

・「親に怒られる」(28歳女性/マスコミ・広告/営業職)

・「順番がちがうのでみっともない」(29歳男性/金融・証券/事務系専門職)

・「欲望を制御できない人と思ってしまうから。10代、20代前半がギリギリ。分別のつく20代後半になると恥ずかしい以外何物でもない」(27歳男性/電機/技術職)

など、原則やルールにのっとって世間や親の目に配慮した意見。「結婚は当人同士だけでなく、家と家の問題」「社会的な行為」というスタンスです。

■賛成派は「子どもの命」を重視

賛成意見に特徴的なのは、子ども目線での意見。

・「子どもが産まれない人もいるし、まじめに育てられれば別にいい」(29歳女性/学校・教育関連/専門職)

・「そのときじゃないとその子が産まれてくることがないと考えると大切な命だから」(30歳女性/医療・福祉/専門職)

・「これだけ子どもができないことを悩んでいる人が多い中では、それは運命としか言えない気がする」(38歳男性/食品・飲料/技術職)

「結婚は子どもを産んで育てるための行為」「授かったのだから、大切にすべき」という立場です。

「家」のことを考えれば「ナシ」だし、「子ども」のことを考えれば「アリ」。確かにそうかもしれません。後編では、別の意見の衝突について、見ていきます。

(作家・心理カウンセラー:五百田達成)

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年4月にWebアンケート。有効回答数183件(22歳~34歳の働く女性)

※マイナビウーマン調べ(2015年4月~5月にWebアンケート。有効回答数101件。22歳~39歳の社会人男性)

※この記事は2015年06月13日に公開されたものです

五百田 達成

作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」を専門に講演や執筆。近著『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、22万部を超えるベストセラーに。

●五百田達成オフィシャルサイト:http://www.iotatatsunari.com/
●Twitter:https://twitter.com/ebisucareer
●Facebook:https://www.facebook.com/iotatatsunari.net

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