もう一度見たい「世界名作劇場」働く女子たちのイチオシ3つ

フジテレビ系で、昭和の子どもが夢中になったアレ……と言えば、「世界名作劇場」。日曜日の夜を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。最近は、なつかしのキャラクターがCMにでていたりして、思い出した人も多いはず。そこで、心に残る世界名作劇場について、みなさんに聞いてみました！

涙なしには見られない・意外とシビア

・「パトラッシュ、ぼく疲れたよ。なんだかねむくなってきちゃった」（32歳／金融・証券／事務系専門職）

・「『家なき子レミ』（1996年）。一緒に旅をしていたおじいさんが亡くなって、一緒に旅をしていた3匹の犬もオオカミに襲われて2匹殺されたところは、衝撃すぎて今でも覚えています」（28歳／印刷・紙パルプ／秘書・アシスタント職）

・「『ロミオの青い空』（1995年）は少年たちががんばっていてよかったと思います。アルフレドが死んでしまう場面は、泣きました」（29歳／その他）

・「『7つの海のティコ』（1994年）、ティコが死ぬシーンが印象に残っている」（30歳／生保・損保／事務系専門職）

・「『母を訪ねて三千里』（1976年）。ここまで過酷なのに、母を探す気持ちがすごいと思った」（30歳／小売店／販売職・サービス系）

・「『ポルフィの長い旅』（2008年）。ポルフィの両親が亡くなり、唯一の肉親となった妹を探し求める旅で、希望と落胆の連続の中でもあきらめない姿を見て応援したくなりました」（27歳／団体・公益法人・官公庁／事務系専門職）

パトラッシュといえば、このシーン。『フランダースの犬』（1975年）で、主人公の少年ネロがつぶやくセリフです。涙なしには見られない名シーンです。世界名作劇場は主要な登場人物が死んでしまったり、主人公が非常につらい目にあったりするストーリーが多く、それが子ども心に深く残っている人が多いようです。

人生について学ぶ・意外とリアル

・「『ロミオの青い空』が大好きでした。原作の本まで買って読みました」（29歳／運輸・倉庫／事務系専門職）

・「『七つの海のティコ』がいちばん印象に残っています。イルカって賢いんだということを初めて知ったアニメでした」（29歳／情報・IT／事務系専門職）

・「『小公女セーラ』（1985年）。お金って人生を左右するんだなあと痛感した」（33歳／運輸・倉庫／事務系専門職）

「『トラップ一家物語』。当時は作品の裏にある戦争のことなどわからず、ただ単に歌の楽しいアニメだと思って見ていました」（31歳／情報・IT／営業職）

・「数年間見ていました。『愛の若草物語』（1987年）は印象に残っています。髪の毛って売れるんだ、と驚きました」（32歳／学校・教育関連／事務系専門職）

・「世界名作劇場は必ず見ていた。『7つの海のティコ』が好きで、将来は海の関係の仕事に就きたいと思っていた」（33歳／医療・福祉／専門職）

有名な童話や小説がもとになっているものが多く、原作に触れられるのも世界名作劇場のいいところ。人生や社会について学んだり、将来に思いをはせたりした人もたくさんいました。

少女の心をたくみにくすぐる・やっぱりハッピーエンド

・「作品が最終回になるたびにさびしくなって、新しい作品が始まると、また毎週見て、を繰り返していた」（31歳／情報・IT／クリエイティブ職）

・「『私のあしながおじさん』（1990年）。最終回で、あしながおじさんと結婚するシーンが印象的だった」（32歳／不動産／専門職）

・「『小公女セーラ』。ちょっと暗い人だった。セーラにあこがれていたので、おとなしくて暗めの子どもになった」（33歳／金融・証券／専門職）

・「『ピーターパンの冒険』（1989年）。よく幼稚園でピーターパンごっこをした。みんなウェンディ役をしたがった」（31歳／建設・土木／事務系専門職）

シビアでリアルでも、最後はやっぱりハッピーエンドです。主人公の女の子にあこがれたり、ごっこ遊びでは主人公役を取り合ったり、最終回が結婚式だったり。シビアでリアルでも、やっぱりアニメです。最終的には現実とはちがう……と大人になって気づくのでした。

本放送以降も、他局などで再放送されていることも多く、再放送でファンになった人や、子どものころから親しんでいてかなり最近まで見ていたという人もいました。この記事を読んで、「そういえばこんなのもあった」「そうそう、このシーン！」という人も多かったのではいでしょうか。今は多チャンネルでコンテンツも豊富ですから、みんなが好きな番組を見られるようになった半面、こんなふうに「むかし見た番組」で共通の話題ができることも少なくなるのかもしれませんね。

(まさおかりく）

※画像は本文と関係ありません

※『マイナビウーマン』にて2015年5月にWebアンケート。有効回答数238件（22歳～33歳の働く女性）

※この記事は2015年06月09日に公開されたものです