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【女の嘆き】この春、晴れて新入社員になったのに、入社後は気が重い毎日……やる気を保てない私はダメ?

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

<今回の嘆き>
この春、新卒で入社したばかりです。内定後の交流会や研修では、学生っぽさの抜けない同期の中ではいい評価をもらっていたほうですが、入社後は気持ちが晴れない日が続きます。みんな同じようなスーツを着て、メイクや髪型でも個性を表現できない中で、自分らしさを発揮できないという焦りもあって、気が重い毎日です。どうしたらいいでしょうか。

新卒で入社というような、おめでたい出来事や華やかな成功と思える状況下で、その当事者が大きなストレスを抱えていることはよくあること。変化の局面には、過去の慣れ親しんだ状況を脱する「喪失」と、未知の新しい環境や習慣に慣れるという「適応」という2つの心理的負担が生じます。ブレーキとアクセルを両方踏んでいるような状態が心身を疲弊させ、「がんばりたいけど元気が出ない」という状況を引き起こすのです。

一般的に、自分の生活やアイデンティティに深く根ざした愛着あるものを失うとき、人の心には大きな混乱が生じます。逆に、元の環境にあまり愛着がなければ、それほど心理的な影響はないと言えます。プラスの変化を遂げたはずなのに気持ちがついていかないときは、以前の環境が自分にとって想像以上に重要な意味を持っていたという事実に目を向けてみましょう。過去をきちんと整理することで心身に活力を取り戻し、またひとまわり大きく成長できます。以下に、自分の気持ちを整理する方法をお伝えします。

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 心の中にある「喪失感」と向き合う

気持ちを整理する第一歩は、心を占めているモヤモヤしたものを言語化すること。入社してから感じた失望感や、社会人になって叶わなくなったこと(なりそうなこと)などを書き出してみましょう。

(例)
・友だちとの深夜の長電話ができなくなって寂しい
・自由な服装、髪型、メイクができなくてつまらない
・読書や映画鑑賞をする時間が減って気分転換できない
・不慣れなビジネスコミュニケーションでうまく自分を出せない
・学生時代の「経験豊富な先輩」という立場から、社会人として「下っ端」になった屈辱感
・就活中の会社に対するイメージと実際の業務とのギャップ
など

ネガティブな気持ちと正面から向き合うと、どんどん気持ちが落ちていきそうで心配という声も聞こえてきそうですね。でも、ネガティブな気持ちは無理に抑えるより、感じるべきときにきちんと感じたほうが、長い目で見ると気持ちの回復は早いのです。自分に対して、「大事な時期にがんばれないダメな私」とプレッシャーをかけるのではなく、「大切なものを失ったのだから、元気がなくなるのも無理もないこと」という捉え方をしましょう。

●その2 努力で手に入るもの、入らないものを選別する

失ったものの中には、取り戻すのが難しいことと、ちがう形で代用できるもの(取り戻せるもの)があります。たとえば、学生時代の自由な時間の使い方や、先輩と呼ばれる立場などは、新入社員の立場ではどう願っても取り戻すのは難しいでしょう。取り戻せないものについては、それが今の自分を形成するのにどう影響してきたかを整理し、「意味を認めつつ手放す」という手続きが必要です。

一方で、形を変えて再び手に入れられるものもあり、それが当面のエネルギーの注ぎどころです。やる気を取り戻すのに気分転換が必要なら、忙しい生活の中で30分でも一時間でも自分のための時間を確保する。不慣れな環境で自分を出せないのなら、まずビジネスコミュニケーションをマスターし、ビジネスルールにのっとって自在に意思疎通ができるようにがんばることなどがそれにあたります。

努力でなんとかなるポイントを選別することで、「あれもこれもやらなきゃいけないのに、がんばれない」という焦りから脱することができます。過去に感謝し、手放すものは手放し、新たに手に入れられるものには惜しみなく力を注いでいく。その歩みはゆっくりでも、時の経過とともに確実に自信や活力を取り戻すことができます。

●その3 かつて新入社員だった先輩に相談してみる

社会人としてそつなく振舞う先輩や上司にも、かつて新入社員の時期がありました。彼らも一度は作り上げたアイデンティティが、社会人になったことで揺らいだ経験があるはず。そして、社会の中で現実的かつ実利的にアイデンティティを再構築してきた経験も。ひとりで悩まず、かつて新入社員だった大人たちに気軽に相談してみるのもひとつの方法です。

※画像は本文と関係ありません

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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