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彼が落ち込んでいるときは要注意! 下手な「なぐさめ」が招いてしまった別れのエピソード

森川ほしの/OFFICE-SANGA

腕でバッテンを作る男性自分が落ち込んでいるとき、恋人がなぐさめてくれたらうれしいですよね。だから「彼が落ち込んでいるときは、私が!」と考えると思うのですが、これがかえって逆効果になる場合も。落ち込んでいるときは、放っておいてほしいという男性も多いようです。今回は、そんな下手な「なぐさめ」が招いた破局エピソードを紹介したいと思います。

 

話してほしかっただけなのに……(アケミさん/28歳/商社)

「仕事でミスが続いていたらしく、落ち込んでいた彼。私が落ち込んでいるときには、彼がいつも話を聞いて、そばにいてくれました。『今度は私の番だ!』と思って、一生懸命なぐさめようとしたのですが……」

「どうしたの?」と問いかけても、「大丈夫、なんでもないよ」としか彼は言わなかったのだとか。それでも、元気がないのは近くで見ていればわかります。そこでアケミさんは……?

「とにかく、溜め込んでいるものを吐き出してほしくて、『ひとりで落ち込んでいないで、私に話してみて』『話すだけでも、絶対に楽なるから!』と言い続けました。それでも、彼はいつも『ありがとう』と言うばかりで……」

あとになって聞いた話によれば、彼は本当に仕事がうまくいっていなくて、それを挽回するために残業続きの日々を送っていたそうです。

「会う時間の確保もだんだん難しくなりました。それでも、貴重な会う時間にこそ、彼をなぐさめてあげなくてはと思い、なんとか彼の話を聞こうとしました。今思えば、しつこかったですね。ついに彼から、『今はちょっと、一人でいたいから』と、振られてしまいました」

彼女だからこそ、見せたくない弱い部分というのがあったのかもしれませんね。アケミさんが力になりたいと思っていることは、きっと彼にも伝わっていたはず。しかし、ときにはそれが重くなってしまうこともあるのでしょう。

連絡攻撃は逆効果(サチコさん/27歳/教育関連)

「4年ほどつき合った元彼と別れたときのことです。別れたというか……彼とは最終的に連絡が取れなくなってしまったのですが。私のよかれと思ってとった行動が、彼を追い詰めてしまったようです」

それにしても、4年間もつき合った彼女と連絡を一方的に絶ってしまうなんて……。一体なぜ、彼はそんなに追い詰められてしまったのでしょうか?

「彼は大学を出て一旦就職したのですが、その就職先になかなか馴染めず、転職を決意して会社を辞めてしまいました。ただ、転職先がなかなか見つからなくて。アルバイト生活をしながら、転職活動をしていたんです。私も彼の転職は応援したいと思っていたので、いつも『大丈夫、きっと見つかるから』と励ましていました」

しかし、彼は転職先が見つからないことに、かなり焦りを感じていた様子。次第に元気がなくなっていったそうです。

「彼がフリーターになったことで時間が合わなくなり、2人で会える時間も減りました。だから、私はできるだけ彼の力になろうと……。時間を見つけては彼に電話やメールで連絡しました。『好きだよ』とか、『早く会いたいね』といったメッセージをたくさん送って、私が彼の味方だということを伝えようとしたんです。しかし、それが逆効果だったようですね」

だんだん彼からの返事は来なくなり、電話をしても留守電という日々が続きます。

「彼の自宅へも行ってみました。インターホンには出てくれたのですが、彼は『悪いけど、帰って』とひと言。私は合い鍵を持っていましたが、そのひと言でショックを受けてしまって……。とても、彼に会いに行く気にはなれませんでした。しばらくして電話をかけてみると、その番号は不通になっていて。そのまま、自然消滅です」

「悪いけど、帰って」のひと言を聞いたとき、自分がこれまで彼にかけてきたなぐさめ、励ましの言葉が、彼を追い詰めていたことに気づいたというサチコさん。「あのとき、彼の気持ちを察して、そっとしておいてあげたら……」と、今でも後悔しているそうです。

女性には母性本能が備わっているからでしょうか? 彼が落ち込んでいると、どうしてもなぐさめたり、世話をやいたりしたくなりますよね。でも、それを煩わしいと感じる男性は思いのほか多いようです。ときには、彼を放っておいてあげる。それもまた、愛を伝える方法なのかもしれません。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年02月11日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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