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知人から買ったクルマは、保証を受けられないって本当?

消費増税と円安の影響で、不景気感が続く今日この頃。少しでも安く、良い買い物をするために、中古の商品を賢く利用するのも手だ。

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ただし落とし穴もあり、中古車の場合メーカーの定める期間内であっても「保証」が受けられないことがある。なぜなら、自動車の保証には「法定点検」を前提としているメーカーがほとんどで、これを受けていないと期間内でも保証されないのだ。

さらに、知人から買うなど名義が変わった時は「保証継承」という手続きが必要になる。エンジンやミッションに重大なトラブルが起きても、この手続きをし忘れると、全額自腹で修理することになるのだ。

「法定点検」と「保障継承」をお忘れなく

家電などの保証は、1.メーカー保証、2.販売店保証の2種類がある。2.を利用する際はレシートなど購入したことを証明するものが必要だが、1.メーカー保証の場合、保証規定に準じた内容であれば、中古であろうと他人からもらったものでも保証されるのが一般的だ。

だが自動車の場合、新車保証の期間内でも、持ち主が変わった場合、きちんと手続きをおこなわないと保証が受けられなくなるのだ。

自動車の場合、車検以外にも「法定点検」、メーカーの定める点検があり、保証を受けるためには、これらを「すべて」実施していることが前提となる場合が多い。

しかし車検以外は、国の定めた「法定点検」でありながらも、罰則がないためどうしても忘れがちになってしまう。ちなみに1年点検も、ディーラーでおこなわなくても構わない。付き合いのある近所のクルマ屋さんでもできるのだ。

ただし、決められた点検をきちんと実施していても、中古車を購入した場合、所有者の変更手続きをおこなわなければ、やはり保証が受けられず、何かあった場合も全額自腹で修理することになる。この手続きは「保証継承(けいしょう)」と呼ばれ、中古車の購入店でできるかを確認し、できない場合は、すぐにディーラーに連絡しおこなうことをおススメする。

「保障継承」を行う前に発生した修理箇所は、やっぱり自腹になってしまうからだ。

保証の延長する?しない?どっちがお得??

自動車の保証は任意(有償)で延長できるのが一般的だが、標準でも1.一般保証、2.特別保証に分かれている。1.は3年または6万km、2.は5年または10万kmが一般的で、どちらかの条件が満たされた時点で終了となる。

たとえ1万kmしか乗っていなくても5年以上経つと、1.2.とも対象外となるのでご注意を。

保証は基本的には掛け捨ての保険と同じようなものなので、必ず使うとは限らない。そのため「もったいない感」から加入しないケースも多いが、たとえ毎日使わなくても機械は必ず壊れる。エンジンやブレーキなど、クルマとして最重要の箇所が故障した場合、負担が少ない方が良いに決まっている。

壊れかたにもよるが、エンジンなら20~30万、ブレーキも10~20万円の修理費用が相場なので、継承はもちろん、5年後以降の「延長」は「賢明な選択」と言えるのではないだろうか。

まとめ

・自動車の場合、点検を受けていないと「保証」されないケースが多い
・所有者が変わったときは、保証継承をしないとメーカー保証が受けられない
・延長保証に加入すると、重大なトラブルでも出費が抑えられる

自動車の保証は複雑。とくに、知人から譲り受けるときなどは、名義変更の手続きだけでも、時間も専門知識も必要になる。もちろん「資格」などは必要ないので、やってやれないことはないが、自信がなければ購入店に相談し、保証から法定手続きまでお任せするのが良いだろう。

※この記事は2015年01月16日に公開されたものです

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