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脳が活性化する上手な叱り方―「大声で怒る」になったら要注意

子どものいる生活は、喜びが多い反面、叱らなくてはならない場面も多くなりますよね。しかし、その叱り方を間違えてしまうと、逆効果になってしまうこともあります。ではどんな叱り方をするのがいいのでしょうか?

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「大声で怒る」になったら要注意

子どもが、意図的にせよそうでないにせよ、悪いことをしてしまった場合、親として、ここはしっかり教えなくちゃいけない!と思いますよね。でもそのとき、ついつい「こらー! ダメでしょっ!」などと、大声で怒っていませんか?

 しかしその怒鳴り声をスルーして、また遊びに夢中になっている子ども……その姿にますますイライラを募らせている人もいるはずです。なぜ子どもは親の怒鳴り声をスルーしてしまうのでしょうか?

実は大きな声を聞いたところで、子どもの脳はそれを言葉や情報として処理してくれません。どちらかというと、「音楽」に近い処理をしています。なので、どんなに大声で怒鳴りつけても、子どもがその内容を理解するのは難しいはず。

大きな音を聞いているのと同じ感覚なのです。

そしてそんなことが繰り返されると、「怒っている大人=なんか言っているけどよくわからない=スルーしてもいい」という図式が出来上がってしまう可能性があります。そうなると困るのは、結局のところ親ですよね。では、子どもの内側にことばを届けるには、どういう叱り方がいいのでしょうか?

子どもが理解できることば

子どもを叱るとき、注意すべきことは「子どもが理解できることば」を選ぶということです。大人だって、どんなに大事と分かっていても、理解できない説明を聞かされたら頭に残りませんよね。子どもだって同じです。ではどんな言い方をすべきなの?

と迷ってしまう人もいることでしょう。ことばの選び方の目安は「子どもが自分でも説明できる言い方」をすることです。言われた内容を説明できれば、十分理解できているはず。まずはそこを目指しましょう。

そして話すときの声のトーンも大事です。大声で怒鳴っても、子どもの脳からは「大きな音」と同じ扱いをされてしまいます。それならば、きちんと「ことば」として受け取ってもらえる話し方をすべきでしょう。具体的には「優しく語り掛ける」ことを心掛けるべきです。

そういった話し方をすると、脳が音をことばとして認識してくれます。大声で怒鳴ってしまうと「怒られた」という印象しか残りませんが、穏やかに話しかけることで、ことばを頭の中に残すことができるというわけです。

また、同時に親がかがんで目線を合わせる、ボディタッチをして安心感を与えながら話す、なども効果的なので、併用してみてはどうでしょうか。

「子どもを叱る」と一言でいっても、実際には大人も感情を持っている生き物であり、なかなか難しいケースもあると思います。しかし大声でガミガミと怒鳴りつけて後から後味の悪い思いをするよりも、ほんの一瞬深呼吸をして、子どもに話しかける気持ちを呼び戻してみてはどうでしょうか。

ついつい大声をあげていた……という人は特に、子どもとの関係が変わってくるかもしれませんよ!

※この記事は2015年01月06日に公開されたものです

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