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炭酸ブームは新たなフェーズに! 専門家に聞く「生姜炭酸」人気の背景とかんたんレシピ

髙橋弘美

さとうまほ/Pistachio

山口晴子

ダイエットにも美容にも効果的だと、人気が続いている炭酸水。この冬は、温めフードの定番・生姜とコラボレーションした「生姜炭酸」が注目されています。キリンビバレッジの新商品「キリン 別格 生姜炭酸」が発売されたり、レシピ投稿サイトで11月現在500程度のレシピが紹介されたりと、人気は高まるばかり。生姜炭酸の持つ美容パワーを、炭酸美容家の髙橋さんとシニア野菜ソムリエの山口さんに教えてもらいました。

■生姜炭酸ってどんな飲み物?

生姜は細かくきざんだり、すり下ろしたりすることで薬効や香りが高まります。そのため、すりおろした生姜をそのまま使用する生姜炭酸は、通常のジンジャーエールに比べ、より鮮烈な味わいに。辛口の風味と独特のツンとした辛みで、口の中からポカポカと温まるのを感じるのが特徴です。手作りの際、すりおろした生姜のざらざら感が気になる方は、こしてから飲むのがおすすめなのだとか。

■人気の背景

「近年、ウォームビズの施行により、オフィスでの寒さ対策・防寒対策として手軽にとれる飲み物にも効果が求められるようになってきました。飲むだけで体が温まる『生姜湯』や『生姜紅茶』が始めに注目された後、血行を促進して体を温める炭酸水と生姜を組み合わせた『生姜炭酸』が登場したようです。最近では生姜だけでなく、発汗作用のあるトウガラシや山椒が加わったドリンクも見かけます」(シニア野菜ソムリエ 山口さん)

また、炭酸美容家の髙橋さんによると、さまざまな美容効果により注目がはじまった炭酸ブームは今も続いており、自宅で炭酸水を作るマシンもよく売れているとのこと。スカッとした味わいはもちろんのこと、生姜と炭酸の合わせ技による高い温め効果が、注目されている理由のようですね。

寒い冬も生姜で体ぽかぽかに

寒い冬も生姜で体ぽかぽかに

■体が喜ぶ美容効果

生姜には血行促進だけでなくアンチエイジング、生理痛にも効果的なジンゲロールやショウガオール、ジンゲロンなど女性に優しいさまざまな成分が含まれているとのこと。そんな生姜に疲労回復や便秘解消、アンチエイジング能力によって注目されている炭酸を組み合わせた生姜炭酸にはそれぞれの持つ美容成分のうれしい相乗効果を期待できます。冷え性改善はもちろん、発汗作用をもたらし、代謝をアップすることによる美容効果も。なお、生姜は皮のすぐ下が一番栄養豊富な部分なので、生姜炭酸を手作りする際はできるだけ皮はむかずに使用することも大事なポイントのようです!

■基本の生姜炭酸レシピ

【材料】
生姜150g
はちみつ150g
水150cc
レモン汁 大さじ1と1/2

【作り方】
1. ショウガの皮をむき、薄くスライスする
2. 材料をすべて鍋に入れて中火にかける
3. 沸騰したら火を弱めてアクを取り、15分くらい弱火で煮る
4. (3)を常温の炭酸水で割れば完成!

■手作りにおすすめ!手軽でおいしい生姜炭酸アレンジレシピ

(1)ミント入りホット生姜炭酸

【材料(1人分)】
生姜(皮付きのまま)……10g 
はちみつ……20g 
炭酸水……150~200ml 
ミントの葉……適量

【作り方】
1. ていねいに洗った生姜を皮付きのまますりおろす
2. カップに入れ、はちみつとミントの葉を加える
3. 沸騰しないように温めた炭酸水を注いで完成

カラダを温める作用のある生姜やはちみつに、血行促進作用のある炭酸水を温めてプラスすることで、冷えにいっそう効果的なドリンクに。清涼感のあるミントを加えてすっきりと仕上げましょう。

ミント入りホット炭酸ドリンク

ミント入りホット炭酸ドリンク

(2)柑橘と生姜の炭酸ジュース

【材料(1人分)】
オレンジなどお好みの柑橘……1個 
生姜(皮付きのまま)……10g 
炭酸水……100ml
はちみつ……適量

【作り方】
1. お好みの柑橘の果汁、皮付きのまますりおろした生姜をグラスに入れる
2. 炭酸水を注ぎ、甘さが足りなければお好みではちみつを足しででき上がり

柑橘に含まれるビタミンCによる美肌・美白効果ものぞめる、さっぱりとした風味が特徴のドリンクです。

生姜と柑橘類のさわやかな風味が特徴の柑橘生姜ジュース

ホット生姜炭酸ドリンクを手作りする際は、あまり温めすぎると炭酸ガスが抜けてしまうのでほどほどに。また、かき混ぜすぎると炭酸が飛んでしまうことも。せっかくの生姜炭酸、上手に作って楽しみましょう!

(さとうまほ/Pistachio)

※この記事は2014年12月10日に公開されたものです

髙橋弘美

炭酸美容家。米大学を卒業後、外資系企業で化粧品製造や新規成分の処方開発,輸入、薬事申請に20年携わる。2009年からは炭酸ガスや水素に特化した研究、開発、製造を行うシーオーツープラス株式会社の取締役社長に就任し、2014年に代表取締役に。炭酸美容を広めるために雑誌、ラジオ、テレビ等のメディアでも活躍、全国でセミナーを開催し人気を博す。著書に「改訂版炭酸水でツルふわ肌に(扶桑社)」がある。
http://www.tansan-biyoka.com

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さとうまほ/Pistachio

クリエイティブユニット・Pistachioに所属。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、一般企業に勤務。紆余曲折を経ながらも文筆業への夢を諦めきれずライター業に挑戦、今に至る。現在はファッション、フードなど女子にうれしい分野をメインに執筆。分野にこだわらないオールマイティーなライター目指して、趣味のお酒に溺れながら日々奮闘中。

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山口晴子

食の研究家・シニア野菜ソムリエ。「La Cucina Di Haruko」主宰。結婚後に料理を学びはじめ、「おいしい料理を作るには、素材を知ることから!」ということに気付き、まずは大好きな野菜・果物からと野菜ソムリエ資格を取得。その後、カルチャー講座講師や料理教室アシスタント講師の仕事を経て、現在は野菜や果物の魅力を伝えるべく、レシピ提案、商品開発、講演会・イベント講師、メディア出演、自宅食事会の企画・運営などの活動をしながら、食の可能性について探求中。
ホームページhttp://www.yuniyuni.jp/

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