【イラストコラム】私が出会った勘違いイケメンの実態
「勘違いイケメン」って、なぜかどのコミュニティにも一定数いませんか?
クラスや職場に1人ないしは2人くらいの割合で、決して絶滅することのない彼ら。なぞの生命力である……。
「SNSにキメ顔をアップ」「いつ何時も容姿チェック」「つぶやきポエマー」は序の口ですね。ざわっとはするけど「はいはい、いつものことね」と軽く受け流して終了。
やっぱり勘違いイケメン君にはもっと破壊力がほしい。いや、いらないんだけど、なんか欲してしまうこの気持ち、わかります? もっとおもしろいやつちょうだい! って。
そういったところでいくと、お弁当を勝手につまみ食いして「お、けっこううまいじゃん」の彼には拍手を送りたい。なんならいとしさすら感じる。実際やられるのは遠慮したいけど。
マンガもドラマも、その主人公以外がやったら確実にイタいだろう、という行為がわんさかですから、一般人が現実世界で通用させるのは至難の業。それを難なく繰り出して「キマったぜ!」って顔されたらもう……。立派にひとつのエンターテインメント成立です。
最近流行りの「壁ドン」も、キュンとするシチュエーションというよりおもしろ方面に転がっていってますし、概念としてのイケメン行為っておもしろさ(や気持ち悪さ)と紙一重。
でも、勘違いって幸せなことなのかもしれないなぁと思います。小さなことでうじうじ悩んでしまいがちな人にとっては、己のなにかを信じて惑いなく動ける彼らはちょっとうらやましくもあるのでは。
お弁当を勝手に食べられるのはいやだけど(おかず返せ! ていうか手つっこまないで!)、勘違いイケメンたちにはどうぞそのまま強くたくましく、現代社会の荒波をざっぱんざっぱん泳ぎ続けてほしいなぁ、なんてちょっぴり思います。
※この記事は『私が出会った勘違いイケメンの実態「お弁当を勝手につまみ食いして『お、けっこううまいじゃん』と去って行った」』を再構成しています。
文・イラスト/MARI MARI MARCH(マリマリマーチ)
(OFFICE-SANGA)
※この記事は2014年12月01日に公開されたものです