【特別編】私にも当てはまる!? 追い込み女子「もり子」の恋愛観をインタビュー!
重くて何が悪いの?
――嫉妬や駆け引きも恋愛のスパイスになりますが、この本のなかではもり子の場合はそれもうまくいきません。
森さん「残念ながら。もり子は決して恋愛上手ではないですね。まあ、恋愛上手だったらここまで重くはならないと思いますが。恋人に嫉妬してもらいたくて男友だちと出かけることを伝えるけれど、相手は意に介さない。どちらかというと無関心ですね。一方、もり子は、恋人の異性の友だちのリストがバッチリ頭に入っています」
――どうやって恋人の情報をゲットするのでしょうか?
森さん「一番はSNSですね。恋人がタグづけされていると、それがどんな場面で誰が一緒なのかがわかります。友だちのなかに自分が知らない人がいると、職業や出身地、出身校から、地元の友だちとか仕事関係とか、そういう目星をつけていくんです」
――直接問いたださないし、恋人の携帯を見たりもしないんですね。
森さん「そうですね。もり子なりの恋人としてのルールがあるんです。あと、もり子も重くならないようにしたいと思ってはいます。でも、心のどこかに『重くて何が悪い』という思いもある。もり子はとにかく恋人が大好き。その気持ちに正直すぎて、ついつい思ったままに行動してしまうんです」
――最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。
森さん「人の恋愛って見ていておもしろいですよね。この本はある意味、もり子の壮大なノロケ話。失笑しつつも共感するところがあるのではないでしょうか。そんなところを男女問わず楽しんでもらえたらうれしいですね」
――ありがとうございました。
ウザいと思いながらも目が離せなくなっていく不思議な魅力のもり子。暴走している姿に「私だけじゃないんだ!」と共感できるからかもしれません。「私の恋愛、これでいいの?」と悩んだときに読んでみてはいかがでしょうか。
(平野多美恵/OFFICE-SANGA)
※この記事は2014年11月25日に公開されたものです