お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

難しいおねだりに活用したい心理テク「シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス」とは

他人に何かをお願いするとき、なかなか自分の要求を通せずに困ったことはありませんか? 今回は、そんなときに役に立ってくれそうな交渉術をご紹介します。

「シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス」を利用する

「シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス」という心理テクニックがあります。これは、最初に断られても仕方ないような大きな要求をし、予想通り相手が断ってきたら、次に実現できそうなレベルの要求を提案するという手法。一度断ることで、相手に「断ってしまって申し訳ない」という意識を植え付け、次の小さな提案を断りにくい心理状態に持っていくというわけです。

例えば、あなたの恋人が「どうしてもお金が必要。10万円貸してほしい」と言ってきたとします。恋人との間でお金の貸し借りはしたくない、しかも10万円も……と感じる人が多いでしょう。

そこで「自分も自由になるお金は少ないから難しい」と伝えたとします。しかしそこで、相手が「1万円だけでも借りられたら助かる」と言ってきたら、「1万円ならなんとかできるかも……」と思ってしまいませんか?

一度要求を断らせることは、相手に罪悪感を持たせ、無意識のうちに「相手に対していい顔をしたい」という心理を働かせます。その心理が、次なる小さな要求=本来の要求を通りやすくしてくれるのです。本来の目的を明かす前にこういった環境を作っておくことが、この心理テクニックのポイントと言えるでしょう。

恋愛への応用も

交渉時に使用される心理テクニックではありますが、さまざまな場面で使用することができます。もちろん恋愛にも応用可能です。では、どんなケースが考えられるでしょうか?

恋愛において、最初のハードルは「告白」ですよね。しかしあまり近しい関係ではない相手に告白する場合、その成功率は高くないことが予想されます。また、告白を失敗した後に気まずい関係になってしまったらどうしよう……と不安を感じる人もいることでしょう。

そんなときこそ、この「シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス」の出番なのです。この場合の「大きな要求」は、「付き合ってほしい」という告白。もちろん、その段階で成功したら何も問題はないのですが、相手にお断りされてしまった場合は「友達として付き合ってほしい」ということをお願いします。

一度断っているだけに、相手も「友達なら……」と、あなたの要求をのんでくれる可能性が高いはず。はっきりとした恋愛関係ではないけれど、まずは相手のテリトリーに入ることは成功。あとは、そこから関係を築いていけばいいわけです。

もちろん、一筋縄ではいかないのが恋愛。しかしこんな交渉術を知っておけば、不安の多い告白も、ちょっとだけ心強く感じられるのではないでしょうか。

(ファナティック)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2014年10月24日に公開されたものです

SHARE