
気づいたときにはもう遅い!? 「ムダづかい女子」になる落とし穴は?
大竹 ひとつは、平均的な家計の内訳データと比べることですね。シングル世帯でひとつの目安にしたいのは、以下の通りです。
・家賃……20~30%(6万円)
・保険料……5~7%(1万円)
・通信・光熱費……7~10%(1.5万円)
・食費……10~15%(2.5万円)
・交際費……7~10%(1.5万円)
・被服・美容費……7~10%(1.5万円)
・自己投資……10%(2万円)
・雑費……3~5%(1万円)
・貯蓄……15~20%(3万円)
※カッコ内は、手取り月収20万円の場合の金額。
ポイントは、家賃、自己投資、貯蓄。まず、家賃が30%以内であれば、ほかはなんとかやりくりすれば収まります。貯蓄は絶対にキープしたいところ。また、ここで言う自己投資は、将来の収入増につながるような資格やスキルアップのための投資のこと。人脈作りや読書などでもいいですが、長い目で見ると必要なので、できれば今、自己投資にお金をつかっていない人も確保してほしいですね。それ以外は、自分なりの費目で構成してOKです。
そして、上記の目安と比べて支出が多いものに対して、「ムダ」なのか、「意識的にお金をかけたい」のかをジャッジしましょう。意識的にかけたいのであれば、そのぶんを「どこで削るのか」というトレードオフが必要。または、無意識で支出が多かった場合は、単純にそこを節約する姿勢が大事だと思います。
編集部 お金をかけたい費目があるなら、同時に節約する費目も決めるべきなのですね。
大竹 はい。また、ムダを見直すのにさらに簡単な方法は、レシート整理。もらったレシートを、できれば2週間ほど寝かせたあとで見直し、出費の内容が“浪費”か“消費”かを「○」「×」「△」をつけて判断するだけ。「これはいい買い物だった」と思えるものには「○」を。「買ったはいいけど、結局使っていない」「一回洗濯したら伸びて二度と着られなくなった」というようなものは「×」。「生活必需品だけど、コンビニで買ってしまったから高くついた」であれば「△」。そうすることで、自分がつかったお金が“浪費”なのか“消費”なのかをチェックできますよ。
FP大竹のり子さんに教わる「ついムダづかいしがちな女子を助ける」おすすめツール・3選
「自分が月になにをいくらつかっているのか」知りたい人に……
◆日々の出費をメモするためのアプリ「MY出費メモ」
メモ感覚で日々の出費を簡単に登録できるシンプルなアプリ。費目・支払方法・使途・備考を入力するだけ。締日を設定して月次で出費合計・明細を表示できるので、給与支給日からの出費総額を把握したい人にも便利。あとで見返して、備考欄に「○」「△」「×」をつけるのもいいかも!
「つい同じような洋服を買ってしまう」というムダづかいもなし!
◆洋服管理ができるアプリ「マイ コーデ ~My coordinate~」
「洋服がありすぎて、管理し切れない」「ショッピングのときに自分の持っている洋服が思い出せない」人のための洋服コーディネートアプリ。手持ちの洋服を、ワンピースやトップスなどカテゴリ別に管理できる。コーディネートの登録もできるので、着まわし計画なども楽々♪
これひとつで“ムダづかい”の見直しも簡単に♪
◆もらったレシートをただ差しておくだけ☆ 「伝票刺し」
長さやサイズがまちまちのレシート。わざわざ別の袋やファイルに仕分けるのが面倒という人は、お財布から出して、ただ刺すだけの「伝票刺し」が、コンパクトにまとめられて◎。その日もらったレシートを帰宅後すぐに刺しておけば、自然と日付順にもなるので便利です。
※この記事は2014年10月14日に公開されたものです