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「トラブルメーカー」とはどんな人? 特徴と心理から対処法を教えます!

笹氣健治(心理カウンセラー)

何かとトラブルを起こす人、あなたのまわりにいませんか? いわゆる「トラブルメーカー」と呼ばれる人ですが、そういった人のほとんどは、自分がトラブルの元凶になっているとは思っていません。むしろ自分は悪くないと思っている場合が多く、反省の色がまったく見られなかったりするので、なおさらやっかいです。そんな職場のトラブルメーカーにどのように対応したらいいのか、また、自分がトラブルメーカーとならないためにはどんなことを注意すればいいのか、一緒に考えていきたいと思います。

トラブルメーカーとは

仕事をしていれば多かれ少なかれ必ずトラブルが発生してしまうものです。しかし、たいていは不可抗力や不注意によるものであり、仕方がないケースがほとんどです。ところが、「仕方がない」では済まされないほど頻繁に問題を起こすトラブルメーカーがいます。それはいったいどんな人なのか、詳しくみていきましょう。

トラブルメーカーの意味とは

トラブルとは英語で「もめごと」や「いざこざ」のことであり、トラブルメーカーとは、「もめごと、いざこざをよく起こす人」のことをいいます。職場においてトラブルメーカーと呼ばれる人は、よくお客様を怒らせてクレームになったり、繰り返しミスをして周囲が尻拭いをしなければならなくなったりと、本来しなくていい仕事を増やすような面倒をたびたび引き起こします。まわりの人は、「誰もミスしないような単純な作業がなぜ普通にできないの?」とイライラしたり、「どうしてこんな簡単な仕事ができないの?」とうんざりしたり、その人のせいでストレスを抱えることになります。

なお、職場にはさまざまな問題児がいます。社内の空気を悪くしているお局様やパワハラ上司、噂話を振りまいたり陰口を叩いたりする人、社内恋愛や社内不倫でまわりをうんざりさせる人などですが、そういった人たちが起こすのは主に人間関係のトラブルです。このコラムでは、仕事がちゃんとできなくてトラブルを起こす人について扱うことにします。

トラブルメーカーの特徴とは


トラブルメーカーが起こすトラブルは、「普通の人ならまず起こさないトラブル」です。そもそも普通の人がやらない態度がトラブルにつながっているのですが、それはいったいどういった態度なのか、トラブルメーカーによく見られる態度の特徴を5つ挙げてみましょう。

自分はちゃんとやっているつもり

トラブルメーカー当人は、自分のことを仕事ができる人間だと勘ちがいしているケースが多いようです。どこからそんな自信が湧いてくるのか不思議ですが、よく計算ミスをしたり、正しい手順を確認しないままに作業を進めてしまったりと、正確性に欠ける雑な仕事ぶりが目につきます。コミュニケーションにしても、当人としては普通に話しているつもりでも、周りからはキツイ物言いだとか、ぶっきらぼうな話し方と評価されています。ビジネスの基本スキルが総じて低く、そのせいでトラブルを頻繁に起こすのですが、自分はちゃんとやっているつもりです。そのため仕事ぶりが改善されることがなく、だからいつまでたってもミスを繰り返すことになり、周りの足を引っ張り続けてしまうのです。

自分の非を絶対に認めない

自分がミスをしたことを決して認めようとせず、注意されると常に言い訳をして「自分は悪くない」と主張するのもトラブルメーカーの特徴です。素直にひとこと「すみません」と言えばいいのに、なぜか意固地になって謝ることをしません。一方、自分のミスは認めない代わりに他人のミスは容赦なく批判します。自分を棚に上げて他人を批難することに何のためらいも感じない態度は、普通の人から見ると「どうしてそこまで強気になれるのだろうか」と理解に苦しみます。

他人の立場になれない

自分の言動が他人に迷惑をかけていることにまったく無頓着でいられるのも、トラブルメーカーならではの図太さだと言えます。「自分がこういうことをしたら相手はどんな気持ちになるだろうか?」といった思考回路が欠落しているのか、他人に対する気使いや心配りがまったくありません。そのくせ、「他人が自分の足を引っ張っている」とか「私だけ仕事が忙しい」といった被害者意識を強く持っていたりします。すべて自分中心であり、他人の立場になってものごとを考えることができない人なのです。

自分の立場をわきまえていない

自分は部下なのに、上司に対してホウレンソウ(報告・連絡・相談)をしない。自分が責任者ではないにもかかわらず、自分勝手に判断してしまう。「何様のつもり?」と首をかしげたくなるような仕事ぶりがトラブルを起こすひとつの要因となっています。また、やったことがない仕事であれば普通は経験者に教えを請うものですが、トラブルメーカーは他人に教わろうとはしません。自己流でやればミスをするのは当然。見かねて教えてあげると、余計なお世話だと言わんばかりの不機嫌な態度を示すのは、理解の範囲を越えています。

先を読めない

これをこうやったらこうなる。ここでこれをやったらマズイ。ちょっと考えたらわかりそうなことなのに、まったく何も考えていないのか、問題につながるような行動ばかりする。想像力が欠如しているためにリスク管理ができず、大きなミスを犯してまわりが尻拭いせざるを得ない事態をつくる。このように「先を読めない」こともトラブルメーカーによく見られる特徴です。「後先考えずに行動していれば、そりゃあトラブルを起こして当然だよね」と言いたくなります。

トラブルメーカーの心理とは


普通の人ができることができない。普通の人がまずやらないことをやる。そんなトラブルメーカーですが、当人としては普通にやっているつもりです。要するに、「普通」の感覚が社会の多くの人と少しずれているのです。なぜずれているかというと、能力的に足りない部分があるためです。それはどういうことなのか、具体的に説明しましょう。

共感力が足りない

私たち人間には、他人に共感する力があります。その共感力によって、他人の痛みを自分のことのように感じることができたり、他人に対して思いやりを持つことができたりします。ところが、その共感力が未成熟だと、他人の痛みが理解できず、他人が嫌がることを平気でやってしまったり、他人が喜ぶことをしてあげられなくなったります。お客様の気持ちを汲んだひとことが言えず、逆に、気持ちを逆なでするような正論を言ってしまってクレームになってしまうひとは、この共感力が足りないと言えます。

想像力が足りない

これをやったらこうなる可能性がある、といったように先を読むためには想像力が必要です。想像力が足りない原因としては、経験不足と思い込みの強さがあります。たとえば、ある仕事に携わった期間が長いと、その仕事に関してどのような失敗があり得るのか、経験上学ぶことができます。逆に、新人ではどのような失敗があるのか見当がつかないので、失敗を想像しようにも限界があります。経験が多いほど、いろいろな失敗を予測して慎重に仕事を進めることができますのでトラブルは生じにくくなります。

また、「きっとこうだろう」という思い込みが強いのも、想像の妨げになります。予想外のトラブルで顔が青ざめてしまうような経験をするのは、「まさかそんなことは起きないだろう」という思い込みによる慢心があったからだといえます。

不安に耐える力が足りない

トラブルメーカーになる人は、心のどこかで不安を抱えている可能性が強いと考えられます。自分に自信があるように振る舞っている裏で、実は「自分はちゃんとやれているだろうか」といった不安を感じているのです。その不安を抑え込むために、「自分はまちがっていない」と常に自己洗脳をしていて、それが自分の非を絶対に認めないという不遜な態度につながっているといえます。

本来、不安を拭い去る最善の方法は、不安に向き合うことです。不安から目を背けていると、自分に足りないところを強化する取り組みができません。そのため実力が向上せずにいつまでたっても自信が持てず、不安がつきまとうことになります。とはいえ、誰にでも不安から逃げたい気持ちはあります。それでもなんとか耐えて不安に向き合うことをして成長していくものですが、トラブルメーカーになる人は、不安に耐える力が極端に弱いために、不安から逃げ続けてしまっているのです。

余裕が足りない

メモなしで商品100個の買い物を頼まれたら、ほとんどの人はいくつか買い忘れをしてしまうでしょう。それは記憶力に余裕がないからですが、仕事ができないトラブルメーカーの人も同じように仕事遂行能力に余裕がない状態で仕事をしていると考えることができます。トラブルメーカーの人は、外から見てもわからないのですが、能力の限界ギリギリで仕事をしている可能性があるのです。ケアレスミスをしたり、何度も同じポカをやらかしたりしてしまうのは、能力を超えた仕事を任されているからです。「え? そんなにたくさん仕事をやらせていないはずだけど……」と思うのは、あくまでもあなたの能力をベースに考えているからそう思うのであって、人の能力には個人差があります。「まさかたったそれだけ?」と思うほど能力が低い人が現実にいてもおかしくないのです。ホウレンソウをせずに自分勝手に仕事を進めてしまう人も、もしかすると頭がいっぱいいっぱいで、そんな余裕などないのかもしれません。

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