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「トラブルメーカー」とはどんな人? 特徴と心理から対処法を教えます!

笹氣健治(心理カウンセラー)

トラブルメーカーの対処法


トラブルメーカーの対処法は、とてもシンプルです。その人はそういう人なんだと割り切って、その人の能力レベルに応じた仕事を任せればいいだけです。そうすることでトラブル発生はほぼ回避できるようになるでしょう。

職場など身近にトラブルメーカーがいたら


「なぜ普通に仕事ができないのか?」と思うようなトラブルメーカーが身近にいる人は、その理由が理解できたのではないかと思いますが、肝心なのは、そういう人とどう付き合っていけばいいか、です。そのポイントを3つにまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

期待を低く持つ

トラブルメーカーと一緒に仕事をする心構えとして、仕事遂行スキルのレベルが低い人であるという点を忘れないことが重要です。「普通ならこれくらいはできるだろう」といった期待は、いったん捨てたほうがいいでしょう。できるだろうと思ってできないからイラっとくるのです。最初から能力の低い人だと思えば、仕事ができないことにイライラしなくなるはずです(そもそもそんな人を雇っていることにイラっとするかもしれませんが、それについては後述します)。

また、同じミスを繰り返す仕事は任せないことも必要な対策です。クレームが頻発するようであれば、接客担当から外すこと。それらは本人にとって不得手な仕事ですので、無理にやらせないようにしましょう。無理にやらせてトラブルを起こされてしまい、その尻拭いをしなければならないのは自分だと思って、確実にやってもらえそうな仕事に限定して任せるのが得策です。

細かく指示をする

「そこまで詳しく指示しなくても普通はわかるだろう」と思うようなレベルのことも、特に最初のうちは細かく丁寧に指示した方がいいでしょう。あくまでもあなたの普通とトラブルメーカーの人の普通はレベルがちがうということを忘れないでください。ミスなくできることがわかった段階で、頼む仕事のレベルを徐々に上げていくことが、トラブルにならないための秘訣です。

根気よく接する

繰り返しになりますが、仕事遂行スキルが低い人だという前提で、根気よく接することが重要です。何度も繰り返し指示する必要がある人なのです。覚えたと思った仕事であっても、数日後にやらせてみたら覚えていなくてできないこともあり得るという心の準備をしておきましょう。そして、たとえそうなったとしても怒らず、そういう人なんだと割り切って接し続けることが、自分をストレスから守ってくれるはずです。

あとは、このような人を雇用し続けるかどうかという問題が残りますが、それは上司や会社が悩むべきことです。もしあなたがそういう立場の人であれば、難しく考えることはなく、ドライに考えればいいだけです。パフォーマンスと給料のバランスがとれているかどうかで判断して、雇用し続けるかどうか決定すればいいのです。

自分がトラブルメーカーになっていると感じたら


ここまで読んできて、自分にもトラブルメーカーの要素があるかもしれないと感じた人に私が言いたいのは、「よくぞ謙虚に自分自身のことを考えましたね」という言葉です。というのも、トラブルメーカーの多くは、ここまで読んでも「自分のことではない」と思うはずで、そういう人には改善の見込みは残念ながらありません。まず自分の問題としてとらえることが成長のための第一歩であり、それができたという点では見込みがあるということになります。

重要なのはその謙虚さ、そして、素直さです。その姿勢を忘れず、仕事をひとつひとつ丁寧にやっていく意識を持ち続けてほしいと思います。その際には、自分の仕事のアウトプットを誰かに確認してもらう等、周囲の協力を得られるような関係をつくっておくとなお良いでしょう。

そもそも人には得手不得手がありますので、今やっている仕事がどうしてもうまくいかないことが多いのであれば、他の仕事を探してみるのもひとつの方法です。苦手な仕事にしがみつくことはやめて、自分に合った仕事を見つけることができれば、それは本人にとってもまわりにとってもハッピーなことです。

次ページ:仕事内容と能力のミスマッチを解消して、トラブルを回避しよう

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