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知りたいけど、知りたくない!? 複雑な気持ちにさせる「親の年収」事情……!

◆親の年収を知っていますか?

親の年収を知っているかどうかを聞いたところ、「知っている人」が約20%と、大半の人は知らないという結果になりました。「お金の話はしにくい」「いまさら聞くのが怖い」ということで「知らない」という人が多いよう。一方で「知っている」という人の回答には「親の収入証明が必要になったときに知った」というものが多く、「お酒を飲んだときに親が言っていた」という声もありました。

回答者数:215(1年目=6.5%、2年目=2.8%、3年目=11.2%、4年目=9.3%、5年目=10.7%、6年目=16.3%、7年目=11.2%、8年目=9.3%、9年目=10.2%、10年目以上=12.6%、その他=0.0%)/『マイナビウーマン』調べ。2014年9月にWebアンケート、22~34歳の働く女性]

親の実際の年収(親が定年退職している人は定年前の年収)や、親の年収にまつわるエピソードがあれば具体的にお答えください。友だちから聞いた話でもかまいません。

■背筋が伸びる思い

・奨学金をもらうために親の源泉徴収が必要で、そのときにはじめて見て、父もがんばっているんだなと思ったし、きちんと大学で勉強しようと思いました。(ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系/6年目)
・親の給与明細を見てかつかつで生活していることがわかり、倹約して生活するようになった。(電機/事務系専門職/4年目)

■親の現役時代はもらえた時代?

・今の若者より親の世代が相対的に裕福だというけれど、本当にその通りだと思う。自分の親だけでも基本的に残業なしの定時あがりで週休2日制の事務職員だったが、自分の3倍以上の年収をもらっていた。(医療・福祉/専門職/3年目)
・昔は給料がよかったのだなと思いました。(運輸・倉庫/販売職・サービス系/5年目)

■必要に迫られて知った

・確か、大学の手続きで書くところがあってはじめて見た。公務員の父が意外ともらっていてびっくりした。(医薬品・化粧品/技術職/7年目)
・ひとり暮らしの家を借りる際、保証人になってもらったときに年収を書いてもらう必要があって知った。(不動産/秘書・アシスタント職/9年目)

■察するのみ

・当時副社長だった父が以前酔っぱらって、100万円なんて毎月当たり前のようにもらっているようなことを口走っていた。現在社長になったので、多分その倍くらいはもらっているのではと思っている。(機械・精密機器/技術職/6年目)
・年収はわかりませんが、小学校のときに住んでいたマンションの家賃は月60万だったらしい。(情報・IT/秘書・アシスタント職/9年目)

■親の苦労を知った

・実際の年収は知らないが、自営業でかなり苦しそうな話を母がしているのを聞くと心苦しい気持ちになります。(金融・証券/専門職/7年目)
・学生時代私立にいっていたが、親の年収を知り申し訳なくなった。(生保・損保/事務系専門職/7年目)
・大学生のとき、奨学金を借りるときにはじめて親の源泉徴収を見ました。この金額で私と姉を育ててくれたのかと思うと涙が出てきました。(運輸・倉庫/事務系専門職/10年目)

■親の年収が世の中の標準?

・友人の親が年収1,000万以上だから、自分も結婚相手にはそれくらいを求めると言っていたのを聞いてすごいなと思った。(医療・福祉/専門職/7年目)
・今の親の年収は知りません。でも、私が小学生のときは父の年収が800万円ということを知り、それくらいもらえるのが平均だと思っていた。実際そんな年収の人になかなか巡り会えません。(不動産/専門職/7年目)

実は筆者も学生のころ、奨学金の申請時に親の収入証明をもらったのですが、当時はまだお給料の相場も知らず、生活するのにどのくらいお金がかかるかの感覚もなかったので、親の収入がどのくらいだったのかを覚えていないのです……。アンケートにも「この年収で自分を育ててくれているのかと思うと涙が出た」というコメントがありましたが、筆者も社会人になり、お金を稼ぐということがいかに大変なのかを知り、はじめて親の苦労がわかりました。その苦労を知ると、親への感謝の気持ちが湧いてきますね。

そして社会人生活が長くなると、次にやってくるのは親の定年退職。退職金は出たのだろうか、年金は大丈夫だろうか……。今度はそちらが気になってしまいますよね。逆に親としても、娘がきちんとやっていけているのかが心配のようで、ときどき探りをいれてきます。正確な数字を言うとそれはそれで心配させるかもしれないと思い、おおよその金額だけは伝えておき、親と会うときの食事は筆者が支払って「お金は大丈夫だよ」ということをアピールするようにしています。身内とお金の話をするのは難しいですが大切なこと。お互いが安心できる伝え方をしておくのがベストなのかもしれませんね。
(text:宇田川ノリコ)

※この記事は2014年10月06日に公開されたものです

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