お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

思い当たることがあれば病院へ。早期発見で“心臓病”を重症化させない

胸を押さえる男性
■死亡の3大原因。「虚血性心疾患」
一般的に、代表的な心疾患には、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)と心不全があります。まずは、虚血性心疾患について見ていきましょう。この疾患は、わが国の死亡3大原因のひとつに挙げられています。
虚血性心疾患は、心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を送り届けている、冠動脈という血管が動脈硬化することにより起こります。 冠動脈が、動脈硬化によって狭くなり、心臓に十分な酸素と栄養の補給ができなくなることが病気の主な原因です。虚血性心疾患の代表的な病気には、「狭心症」、「心筋梗塞」があります。 放っておくと突然死や心不全などの生命にかかわる重大な病気を引き起こすため、次の初期症状をみとめたら、すぐに病院を受診することがとても大切です。

[主な初期症状]
1:胸が痛い(場合によっては、歯や顎の痛み、左腕や左肩の痛み、喉が詰まるなどの症状もともなう)
2:突然の激しい胸の痛みが長く続く
3:坂道や階段を昇ると息が切れる
4:寝ると息苦しい。風邪でもないのにせきが出る

■意外と気づきにくい「心不全」

「心不全」とは何らかの影響により、心臓のポンプとしての働きが落ちている病態のことです。多くの場合、いくつかの初期症状があっても心不全だとは気づかず、放置しがち。中には、心機能が低下しているにもかかわらず、数年後に「心不全」と診断されるケースもよくあります。主な症状に、息切れ、疲れやすい、顔や足のむくみ、体重増加などがありますが、特に高齢者では、そうした症状があっても歳のせいと思い込み「心不全のサイン」を見逃してしまいがちです。早期発見・早期治療により症状が軽いうちに治療することができます。そして、「心不全」の進行を防ぐことができるのです。

[主な初期症状]
1:階段を上ると息が切れる
2:足がむくむ。靴がきつくて履けない
3:ちょっとしたことで疲れやすい
4:息苦しくて、夜なかなか眠れない。起きると楽になる
5:高い枕のほうが、呼吸がラク
6:食欲がない。おなかが張る
7:風邪でもないのにせきが出る。ピンク色のたんが出る
8:夜中、よくトイレに起きる
9:最近、物覚えが悪い。混乱することがよくある

■まとめ

虚血性心疾患および心不全の初期症状に関して、前述しましたが、いずれも早期発見・早期治療が大切。このような症状を自覚されましたら、早急に病院・医院を受診するようにしましょう。

(文:36歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年09月29日に公開されたものです

SHARE