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マイナス面が多い部下をやる気にさせる方法とは?「期待をかける」

部下の中には、どうしても失敗が多く、自信が持てずにいる人がいます。上司としてそんな部下を上手く指導して成長させることも立派な仕事です。そんなマイナス面が多い部下をやる気にさせる心理テクをご紹介します。

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期待をかける

人は期待をかけられるだけでその能力を最大限に発揮し、成果をあげることがある。アメリカのローゼンタールと言う教育心理学者が、ある実験によって証明した検証結果です。これをギリシャ神話に登場する王の名前に由来して「ピグマリオン効果」と言います。

その現象に倣って、部下に仕事を任せるとき、「この仕事はあなたにしか任せられない。期待しているよ」などと一言付け加えてみたらどうでしょう。過度の期待はプレッシャーをかける危険もあるため、程ほどの加減が大切ですが、部下の能力を見極めて、自信がなくおどおどしているようなら、背中を押してあげるように優しく伝えれば、認められていることがうれしくて、期待に応えようと頑張ってくれるはずです。

部下の可能性を信じ、心から応援してあげましょう。効果が出て成果が得られれば少しずつ自信もついてくるでしょう。

注目する

直接励ましの声を掛けたり、期待をしていることを伝えるわけではなくても、注目されていると感じるだけで人は無意識に日頃の力以上の成果を上げると言う現象があります。それを「ホーソン効果」と言います。

これはある工場で、どれぐらいの照明の明るさが一番生産性を上げるかと言う実験をしたところ、照明の明るさは特に関係なく、実験で工場の幹部が関心を寄せて見に来たことが作業員の意識を変えて、結果的に生産性が上がったと結論を出したものです。

工場のある地名にちなみ「ホーソン効果」と名付けられました。

この結論で分かるように、人は誰でも他人の視線が自分に向けられていると思うだけで、自己顕示欲が働き、自分を少しでも良く見てもらいたい、と言う気持ちが自然と沸くようです。やる気の起きない部下にはそのように常に声をかけたり、視線が注がれていることが伝われば、モチベーションを上げるきっかけになるかもしれません。

なかなか自信が持てなくて失敗が多い部下でも、長い目で、期待を込めて常に注目していることを伝えることで、やがて立派に成長してくれるでしょう。

※この記事は2014年08月16日に公開されたものです

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