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家事と育児を両立させるための個人事業主スタイルが浸透中―既婚女性の働き方調査

既婚女性の働き方調査

フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、「女性の働き方」についてのアンケートを30代~40代の主婦を中心とする同社サービス登録の女性会員を対象に2014年7月23日~7月29日に実施した。

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女性の働き方について

現在の働き方について、副業、兼業も含めて聞いたところ、既婚女性ではフルタイムの正社員が5.6%、派遣社員が5.7%、パート・アルバイトが28.2%、フリーランスが7.9%、業務単位での委託スタイル(個人事業主)が51.8%、内職が5.2%、仕事をしていないが17.5%だった。

空いた時間に働くことができる個人事業主スタイルは、家事や育児と両立しやすいため、既婚女性の働くスタイルとして支持を獲得している。

未婚女性では正社員が26.3%、派遣社員が14.7%、パート・アルバイトが23.7%、フリーランスが10.3%、業務単位での委託スタイル(個人事業主)が35.3%、内職が1.9%、仕事をしていないが10.3%だった。

正社員やパート・アルバイトで働きつつ、Wワークとして空いた時間や仕事のない日に個人事業主形態で働き、副収入を得ているようだ。

月額の手取り収入と扶養控除について

月額の手取り収入については、既婚女性では10万円未満が82.9%だったのに対し、未婚女性では10万円以上が59.6%となった。

既婚女性を対象に配偶者控除や社会保険の扶養範囲について聞いたところ、月収10万円未満の方では「制度を理解している」との回答が38.0%、「なんとなく知っている」との回答が55.4%だった。

月収10万円以上の方では、「制度を理解している」との回答が55.4%、「なんとなく知っている」との回答が38.0%だった。

実際に働く際の年収については、月収10万円未満の方は「年収103万円(配偶者控除)を気にしている」との回答が50.0%と2人に1人の割合を占めた。

次に多かったのが「気にしていない」との回答で32.3%、「年収130万円(社会保険の扶養範囲)を気にしている」と回答した方は11.8%だった。

一方、月収10万円以上の方では、「気にしていない」との回答が69.3%で約7割を占めた。

続いて「年収130万円を気にしている」との回答が16.9%と、月収10万円未満で同じ回答をした方の比率を上回った。

仕事を辞めた理由について

アンケートでは、過去に仕事を辞めた理由についてヒアリングしたが、最も多かったのは「結婚のため」で44.9%、次に多かった理由は「出産のため」で40.8%だった。

SBFが2011年8月に実施した「女性の働き方に関する実態調査」では、「結婚のため」との回答が48.6%、出産のためとの回答が47.4%だったで、この3年間で、結婚や出産のために離職する女性は減少傾向にあると言える。

仕事を選ぶ際に重視することについて

仕事を選ぶ上で重視している点については、既婚女性では「家庭に悪影響が出ない」がトップで74.2%、次が「働く時間や休みが調整できる」で72.2%、3位は「仕事内容があっている」で67.3%と、家庭や自分の時間を重視する傾向が見られ、「収入が高い」ことを重視すると回答した方は18.9%にとどまった。

未婚女性では、「仕事内容があっている」がトップで75.6%、ついで「やりがいを感じる」で55.8%、「働く時間や休みが調整できる」が55.1%と続き、「収入が高い」ことについても35.9%が重視すると回答している。

今後の働き方について

今後どのようなスタイルで働きたいかについて聞くと、全体では「空いた時間を活用して働きたい」との回答が44.7%、「今の働き方を継続したい」が18.1%、「扶養の範囲内で働きたい」が15.1%、「フルタイムでしっかり働きたい」が9.8%となった。

さらに、子供の属性ごとに今後の求める働き方を分析すると、「空いた時間を活用して働きたい」との回答が44.4%~50.7%とどの属性でも約半数を占め、子供を持つ女性の2人に1人が家事や育児の合間の空いた時間をうまく活用して働きたいと考えていることがわかった。

子供の年齢が上がるに連れて、「扶養の範囲内」で働きたいとの回答率が減少。

乳幼児がいる女性では22.8%だったのが、大学生以上では10.3%となり、子供に手がかからなくなるにつれて扶養の範囲にとらわれずに働きたい意向が強くなった。

具体的なコメントを見ると、子供の成長に合わせてバランスよく働きたいという意見が多数あがった。

「子どもがまだ小さいので、子どもとの時間をもう少し取りたい」(30代、今の働き方:正社員、求める働き方:空いた時間に働く個人事業主、子供属性:小学校低学年)

「子供が小学校高学年になったら、もう少し働ける様になると思うから働く時間を増やしたい」(40代、今の働き方:空いた時間に働く個人事業主、求める働き方:扶養の範囲内で働きたい、子供属性:小学校低学年)

また、社会との接点として仕事に臨んでいるというコメントもあった。

「外で他の人たちと働くことで社会とのつながりを感じられるし、生活にもハリが出てくると思います」(40代、今の働き方:内職等の家内請負形態、求める働き方:パートタイムや派遣など扶養の範囲内で働きたい、子供属性:乳幼児、小学校低学年)

「家庭と自分の時間を大切にしたいが、少しは社会と繋がっていたい」(40代、今の働き方:空いた時間に働く個人事業主、求める働き方:今の働き方を継続したい、子供属性:小学校低学年)

【調査実施概要】
対象:同社登録の会員
調査方法:同社リサーチサイト「リサれぽ!」を活用したインターネットリサーチ
調査地域:全国
調査期間:2014年7月23日~7月29日 (7日間)
有効回答者数:1,124名
属性:女性:20代3%、30代27%、40代45%、50代以上25%

(エボル)

※この記事は2014年08月07日に公開されたものです

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