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「察してほしい彼女」と「気づかない彼氏」の行く末とは

川崎貴子

これまで人生相談に乗った女性は一万人以上。経営者歴18年、プライベートでは結婚・離婚・再婚を経験した「女のプロ」・川崎貴子さん宅には、しばしば悩める女性たちが集うのだとか。酸いも甘いも噛みわけたセキララな恋愛&結婚トークに、そっと耳を傾けてみませんか?

ネット上で、その存在をまことしやかに囁かれる夜の川崎家。

経営者歴18年。女性起業家として第一線を走り続けながら、プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。シングルマザーとして過ごす。2008年に8歳年下のダンサーと再婚し次女をもうける。波瀾万丈の経営人生と、プライベートで垣間見た男女の表と裏。

経営者から新入社員のOLまで、人生相談に乗った女性の数は一万人以上。その見識に今宵も数多の悩みを抱える社会人女子が、“おみやげ”ボトルワインを片手にチャイムを鳴らす。

−−ピンポーン

「あら、若いお嬢さん。お上がりになって」

【本日のお悩み】パートナーにホンネを言えず、くつろげません

付き合っている彼氏に行動を合わせたり、気に入られようとしたりしてがんばりすぎてしまいます。特段彼氏からそう求められているわけではないのですが、自分の意見を伝えるのが苦手で、つい相手に気に入ってもらえるように行動してしまって……。

自分がわがままだと思われたり、嫌われたりするのが怖いから、だと思うのですが、一緒に居てくつろげないし、「私が彼のことを考えているほど、彼は私のことを何とも思っていないのではないか」とも考えてしまいます。

客観的に見ると、私はただの都合の良い女なのかもしれないと……。

最近、「自分の言いたいことを彼氏に言うのが苦手」という20代女性たちが、何故か私の周囲で急増中です。

「本当の恋愛」はどんな自信満々な女子をも不安にするものだけれど、
そんなスイートなかほりが一切ないのが特徴であり、心配なところ。

皆、彼に嫌われたくなくて、過剰に装っている自分に疲弊気味です。

そして、彼に気に入ってもらってうれしいし、相手の喜ぶ顔は見たいと思うけれど、
今のままでは関係を発展させたり、長続きさせたりするのは難しいとみな解っているのです。
解っちゃいるけど……っていうお話なんですよね。それこそ、よーく解りますよ。

私はプロフィールにも書いているとおり、離婚歴があり、シングルマザー経験者です。
子どももいるのに離婚してしまったという黒歴史は、
未だに私の性格に影を落とし……というほどではありませんが、
長女に対して「離婚して申し訳なかった」という思いは一生消えないでしょう。

で、何で離婚に至ったか? という原因は山ほどあれど、
決定打は、「お互いに関係修復をしなかったから」なんですよ。

ベンチャー経営者同士、長い間友人関係だったので、
お互いの怒りポイントは知っていました。
だからこそ、お互いに顔色を伺い、衝突を避け続けてしまった、というのがひとつ。

もうひとつは、完全に私がさぼったのです。

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