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「察してほしい彼女」と「気づかない彼氏」の行く末とは

川崎貴子

長いこと男性と一緒に仕事したり、部下を持ったり、恋愛したりしてやっとわかったのですが、
男の人は本当に、「察する」という事ができません。

あなたが、お相手に合わせて無理に作り笑いしているというときでも、

「今日も俺の彼女、とっても楽しそう!」

くらいに思ってる。もう、ひっぱたきたいぐらいに(笑)。

これはもう、女性側が伝える力とヒアリング能力上げるしか道は無いな、
というのが私の結論なのです。

たどたどしくてもいい。自分はこのようなシチュエーションでは
こう考える人間なのだということを、激情に身をゆだねず、
素面のときに、ゆっくりでいいから開示してみて。

ハードルが高かったら、先ずは女友だちで練習です。
「抽象的すぎるかも」「その言い方だと深刻に聞こえすぎる」など、
フィードバックしていただくことも忘れずに。

最初は大変かもしれないけれど、
対等でフラットなコミュニケーション方法は体得すると、
仕事、友人関係、結婚生活や子育てでも大活躍するので、
だまされたと思わないで是非!

人が本当の恋に落ちるときには、
「この人のよさは、自分しかわからない」
っていう錯覚が重要らしいんです。

そして、愛情に移行するには、
「この人のことをいいところも悪いところも本当に理解しているのは自分だけだ」
という、今度は自覚らしい。

だから、「都合がいいだけの相手」に男も女も真剣にならないのです。

可愛いけど腹黒いところもある。
しっかり者なのに致命的に抜けているところがある。
いつも明るいのに誰にも言えないコンプレックスを持っている。
それを知っているのは自分だけ。彼女を理解しているのは俺だけ。
そこに、深い愛着が生まれるのです。

たとえば、付き合いはじめの、「仕事が出来て普段ちょっと冷たい印象の彼氏」が、
ある日とつとつと自分のコンプレックスについて話してくれたとしたら、
恋から愛に変わりませんか?

たとえイメージとちがっていたとしても、
あなただけに話してくれた宝物です。
コンプレックスをひとりで抱えていた彼の年月を抱きしめてあげたいと思いませんか?

世界で唯一無二のあなたの姿。
本当の貴方の姿を隠し続けていると、その彼は深い愛着を経験することができません。

ですから、どうか人助けと思って、あなたの意見や本当のあなたを伝えてあげてください。

「愛される」より「愛する」方が人を成長させ、充実させ、生きる活力を得ます。
そして、長い人生を豊かに色付けるのですから、どうか彼にそのチャンスを。
あなたのほんの少しの勇気で。

※この記事は2014年07月24日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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