【女の嘆き】遅刻やドタキャンの多い友人に、内心イライラ→「自分を主語にして、気持ちや要望を伝える」
「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!
なぜか約束の時間に遅刻したり、ドタキャンが発生したりする友人。「仕事が長引いた」「車が渋滞した」「具合が悪い」など、理由はいつもそれなりにあって、謝ってもくれる。大人だからモメたりはしないけど、実は相手の常識のなさに内心イライラ……。このストレス、どう対処するべき?
「相手の言動にイライラさせられる」と感じるときは、相手側の問題だけではなく、自分側の問題も深く絡んでいるもの。
よくある相手側の問題
・他者の気持ちをくみ取るのが苦手で、相手の不快感に気づいていない・自己価値を低めに設定しており、「ダメな人」と思われているくらいが居心地いい
・尊大すぎて配慮に欠け、「私の都合に合わせてくれて当然」という勘ちがいをしている
よくある自分側の問題
・自分にも人にも甘えをゆるさず、厳しいルールを課してしまう・ちょっとした気持ちや要望を伝えられず、怒りをため込みやすい
<女の嘆きへの処方箋>
●その1 自分を主語にして、気持ちや要望を伝えてみる
イライラを持ち越しているあなたとは裏腹に、相手は、もう済んだこととして気にもしていない可能性があります。その温度差を解消するために、自分を主語にして気持ちや要望を伝えるという方法を試してみては。
たとえば、「(私は)遅刻やドタキャンが続くと、予定が狂って困ることがあるんだ。もう少し早めに連絡もらえると助かるんだけど、どうかな?」とか、「(私は)約束を破られると、私のことはどうでもいいのかと哀しくなっちゃうタイプなんだけど、あなたはどんなふうに考えるタイプ? 一度聞いてみたかったんだ」など。
相手を裁くのではなく、相手の言動によって自分がどんな影響を受けているか、そしてどうしてほしいのかという情報を開示するわけです。本音や違和感を伝えることは、関係の終わりを意味するのではなく、相互理解のはじまりとも言えます。
●その2 相手にイライラしたときこそ、自分を振り返る機会にする
人間関係のトラブルは、もっと生きやすい自分に変わる絶好の機会でもあります。常識的で、清く正しく責任感の強いタイプの人は、ルーズな相手に失望や怒りを募らせるでしょう。そこで相手を責めるのは簡単ですが、自分を振り返る機会にすると、その後の人生が大きく変わってきます。自分に厳しいタイプは人にも厳しくなりやすく、実はその生真面目すぎるところが幸せの芽を摘んでいることもあるもの。友人との間にも堅いルールを持ち込みすぎて、言葉では言い表せないなんとなく気詰まりな空気が漂っているとしたら……。そのことを、相手の無意識が、遅刻やドタキャンというサインで知らせてくれている可能性もあるのです。
トラブルをトラブルのままで終わらせず、「私たちの関係は、もっと楽になるかもしれない」という期待を込めてポジティブに対応してみてほしいもの。たくさんの人の中から、せっかく友人として出会えた相手ですから。
(心理コーディネーター:三吉野愛子)
※この記事は2014年07月15日に公開されたものです