男が「結婚するならこの女だ!」と思う瞬間「母の味と同じ」「背中をバシッと叩かれたとき」
独身生活を楽しみたい男性が増えているそうですが、結婚にあこがれている女性にとってはちょっと残念な状況ですよね。しかし、何かひとつのきっかけで、途端に結婚に前向きになる男性もいるようです。今回は既婚男性に「結婚するならこの女だ!」と思った瞬間を教えてもらいました。
■男はやはり母の味に弱い(アキツグさん/34歳/教育関連)
「妻と出会う前にも数人の女性とおつき合いしましたが、結婚を意識したことは一度もありませんでした。同棲をしたこともあったけど、一緒に住むとどうしても窮屈になってしまって。自分は結婚に向いていない男なのだと、割り切って女性とつき合うようにしていたんです」
そんなアキツグさんですが、現在の奥さんと出会って気持ちが一変したそうです。
「妻とも、つき合いはじめたときには結婚なんて考えていませんでした。しかし、妻がはじめて私の家に来て、手料理を作ってくれたときに大きな気持ちの変化が……。その料理の味が、母の料理ととても似ていたのです。そのとき、もしも結婚するなら、『絶対にこの女性がいい』と思いました」
子どものころから慣れ親しんだ母の味。それを出せる女性に接して、アキツグさんは結婚を意識するようになります。
「それから、『コイツと結婚したら』『新居はこんな感じかな?』と、彼女との結婚生活を想像することが増えました。食べ物に釣られたと言ってしまえば、それまでなのですが……。まあ、胃袋をつかまれてしまったわけですね」
料理は「上手・下手」ではなく、「合うか、合わないか」が大切なのかもしれませんね。
■コイツがいれば、オレは強くなれる!(ノブさん/31歳/通信)
「私の妻はとにかく明るい女性です。いつも笑顔で、声も大きい。まあ、少々大雑把な部分もありますが、妻の明るさこそ、私が彼女を選んだ理由です」
そう語ってくれたノブさんには、結婚したいと思った、決定的な瞬間があったそうです。
「仕事で大きなミスをしたんです。それで、私はかなり落ち込んでいました。会社に行くのがとにかく憂鬱で、休日になっても気が晴れない毎日。妻とのデート中も、まったく元気が出ませんでした。その様子を心配した妻が『どうしたの?』と聞くので、私はワケを話したんです」
彼氏が仕事でミスをして落ち込んでいる。普通なら、優しく慰めてあげたくなる場面ですが……。
「黙って話を聞いていた彼女が、突然『バシッ!』と私の背中を叩いたんです。それはもう思いっきり。痛かったです。私がキョトンとしていると、彼女は『そんなことくらいで、クヨクヨしない!』とひとこと。しかも満面の笑みで。その瞬間、『この女性がそばにいてくれたら、オレは強くなれる』と思いました。『一生そばにいてほしい』と。背中のジンジンする痛みと、彼女の笑顔は一生忘れませんね」
あえて厳しい言葉で男の背中を押す。そんな奥さんの優しさに、ノブさんは「コイツだ!」と感じたのですね。
■さりげない気づかいにグラッ!(カズさん/29歳/IT関連)
「妻とは合コンで知り合いました。彼女は4つ年下で、まだ若いこともあってお互いに結婚を意識したつき合いではなかったのですが、ある瞬間をきっかけに私の方が強く結婚を望むようになりました」
当時の奥さんはまだ23歳。社会へ出たばかりで、少し頼りない印象の女性だったそうです。
「カフェでお茶をして、店を出ようとしたときのことです。私は先に席を立って、会計のためにレジへ向かいました。その途中で何気なく振り返ってみると、彼女が私の座っていた椅子を、元の位置に戻していたんです。私が立ち上がったとき、椅子を後ろに移動させてしまって、そのままになっていたんですね。それを、彼女がさりげなく戻していました。その姿を見た瞬間、『コイツだ!』と思いましたね」
思わぬところで、彼女のさりげない気づかいを見たカズさん。「こんな女性と結婚したら、幸せだろうな」と感じたそうです。
「実はそれからどんどん結婚願望が強くなっていったのですが……。なんとなく、しばらくは黙っていました。でも、『コイツだ!』という気持ちが変わることはなかったので、プロポーズをして、無事結婚することができました。もちろん、今は幸せいっぱいです」
さりげなく周囲を気づかうことは、できそうで、なかなかできないこと。素敵な女性ですね。
どうすれば、男性に『この女と結婚したい』と思わせられるのか? 女性にとっては深刻な問題ですが、男性がそう思う瞬間は、実は何気ないところにあるようです。こればかりは意図して演出しようとしても、難しいかもしれませんね。
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
※この記事は2014年05月29日に公開されたものです