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人は4つのタイプに分類!自分と異なるタイプの先輩・上司とうまくやるたった2つの方法

新人や配属転換などで、自分と明らかにタイプが違う先輩・上司と遭遇することがある。こういう時、どうすればうまくいくの?

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●行動科学では、4つの行動パターンがある

行動科学の研究では、大量なデータ分析から、行動パターンを4つに分けることができる。

それぞれの特徴は以下のとおり。

Aタイプ:派手好きで話好き。大人数で騒ぐことが好き。明るいのが特徴。人を惹きつける力が強いが、話のロジックに疑問が出ることが多い。時間管理も苦手。時に感情的になる。上司になると、大きなビジョンを掲げるが、自分で実行するのは苦手なタイプ。

Bタイプ:フレンドリーで相手思い。控え目だが、笑顔などの表情は豊かである。チームワークを重視する。個人的なつきあいを好み、1対1で酒を飲む、個人的なおしゃべりをすることが好き。優柔不断な面もある。はっきりNOを言えない。上司になっても、あまり人に指示をしないタイプ。

Cタイプ:結果オンリー的なところがある。絶えず目標に邁進し、人に嫌われることをいとわない。人づきあいは自分にメリットがある場合のみ。上司になると、とかく命令したがるタイプ。

Dタイプ:細かな分析を好み、一人で黙々と仕事をするタイプ。人づきあいはあまり得意ではなく、上司に言われたことだけコツコツとこなす。周到な計画を立てることは得意。上司になると、部下の細かなあらが見えてくるタイプ。

●異なるタイプの摩擦
自分とタイプが異なると摩擦が多くなる。AとD、BとCなどで問題が起こることが多い。Aタイプの上司の大雑把さに、Dタイプの緻密な部下が失望したり、Cタイプの上司の押しの強さに、Bタイプの部下が我慢に我慢を重ね、ついに出社恐怖症になったりということもある。

逆のパターンも珍しくない。

人は、自分と共通点のある人を好む傾向があるため、ある程度こういうことは仕方がない。

●異なるタイプとどうやってうまくやっていくか

大きく2つの対処法がある。

1.自分や相手のせいにしない
一つ目は、問題点を自分や相手のせいにしないこと。つまり、もともとタイプが異なるので、価値観などが異なって当たり前と割り切ること。相手の言葉や態度がきつい時に、あまり気にしすぎないこと。こういうことを気にしすぎない能力をresilience(レジリエンス:ストレスへの対処能力、精神回復力などと呼ばれる)という。

つまり、こっぴどく怒られたのは自分のせいとか、相手の人間性が悪いからと考えず、こういう怒り方をする人なのだ、へ~え、とでも思っておけばよい。状況が変われば、相手も変わるものと考えておく。

2.相手が理解しやすい方法を取る
例えば相手がAタイプの場合は、直観的に分かりやすい言葉や図などで説明する。Bタイプ向けには、分かりづらいところがないかどうか、確認しながら説明する。Cタイプへは結論から先に伝え、理由はポイントを3点以内に絞り込む。

Dタイプへは、正確な話し方を心がけ、憶測でものを言わない、などがその例である。

人は自分と同じタイプの人を好む傾向にある。また、例え自分とは本来異なるタイプでも、自分を理解してくれて、共感性、柔軟性を発揮してくれる人を好む。

人間関係で悩んだ時に、ぜひ応用していただきたい。

●(文:深山敏郎/(株)ミヤマコンサルティンググループ/コミュニケーションズ・スペシャリスト)

著者プロフィール
著書:「できるリーダーはなぜ『リア王』にハマるのか」~100冊のビジネス書よりシェイクスピア~ 青春出版社刊。コミュニケーション改善の請負人として、高級ホテル、外食チェーン、外車ディーラー、IT企業など、20年で延べ4万人あまりを直接指導。夢は、英国でシェイクスピア芝居を英語で上演すること。http://www.miyamacg.com/ お問合せ先:info@miyamacg.com

※この記事は2014年05月07日に公開されたものです

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