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居心地のよさ求める新入社員、安定重視の傾向続く ─ 日本能率協会調べ

日本能率協会は、2014年度入社の新入社員1,039人を対象に、「会社や社会に対する意識調査」を実施した。また、上司・先輩(回答数151人)にも調査を行い、新入社員との意識のギャップを明らかにしている。

【トンデモ新入社員の驚きの一言】

同調査において、独立・転職志向について聞いたところ、1999年の調査以来、初めて「定年まで勤めたい」(50.7%)が過半数に達した。

就職活動に臨む気持ちとしては、「気に入った会社や仕事に就けるかどうかよりも、就職することを最優先に考えた」(56.9%)が最も多かった。就職活動では、「自分が働きたい業種」(60.0%)を優先して会社を選んでいたが、今の会社への入社を選択した理由は、「(社員や風土)雰囲気がよい会社」(51.0%)が第1位となった。

また、新入社員が考える理想の上司・先輩は、1位「仕事について丁寧な指導をする」(57.7%)、2位「言動が一致している」(37.6%)、3位「場合によっては叱ってくれる」(31.2%)。一方、上司・先輩が考える“新入社員にとって理想だと思う上司”は、1位「言動が一致している」(43.0%)、2位「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない」(41.1%)、3位「部下の意見・要望を傾聴する」(38.4%)と続き、「仕事について丁寧な指導をする」は4位(35.8%)にとどまった。

上司との人間関係を構築する方法として有効だと思うことは、「飲み会への参加」(新入社員93.7%/上司・先輩79.5%)を双方とも第1位にあげている。

グローバル化については、「日本企業にとってビジネスの好機」と受け止めている新入社員が75.3%、「自分も当事者である」が78.2%と身近に意識している一方で、「海外赴任はしたくない」人が57.7%と過半数を超えた。

前回2013年の50.9%から6.8ポイント増え、2年連続で増加した。

子どもが生まれても仕事を続けたいかという問いには、「ぜひ続けたい」(72.3%)、「続けられる環境がそろえば続けたい」(22.3%)を合わせると94.6%で、女性の回答に限っても89.8%となった。また、共働きで育児をする場合、「ぜひ育児休暇を取得して育児をしたい」(43.5%)、「会社で前例があれば取得したい」(26.1%)を合わせると69.6%、女性の回答に限っては90.5%と、9割を超える女性が育児休業を取得したいと回答しており、過去最高となった。

「10年後の日本社会は、より良い社会になっていると思うか」の問いに対し、57.1%が「なっていると思う」と回答。「なっていないと思う」の回答(38.1%)を上回っている。新入社員は上司・先輩(「なっていると思う」(54.3%)、「なっていないと思う」(43.7%))に比べ、「良くなる」と考える割合が高い。

その理由を自由記述方式で回答を求めたところ、2020年の東京五輪の効果をあげている記述が多かった。

※この記事は2014年04月19日に公開されたものです

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