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「正しい自己分析」「正しい自己評価」って? 人の役に立つ人はその方法を知っている!

羽林由鶴

ガッツポーズの女性「人の役に立ちたい……」という気持ちがあっても、今現在、「私は誰かの役に立っている」と思えている人は少ないですよね。それどころか、「人の役に立ちたい……」と言いながら、「だけど私じゃ誰の役にも立てるはずない」なんて思っている人のほうがずっと多かったりして。

すでに少しは誰かの役に立っているにもかかわらず、それに気づいていない人もいれば、実際はまだ特に誰かの役に立っているというわけでもないのに、「私は誰かの役に立てる!」と自信を持って言える人もいるんです。この違いは、どのように生まれるのでしょう?

■自己分析

自己分析って言葉はよく聞きますよね。仕事でも、恋愛・結婚でも、まず最初は自己分析をして、強み弱みを知っていく……なんて。ところが占い師が自分を占えないというように、カウンセラーやコーチも自分を冷静に客観的に分析するって難しいんです。

プロでも難しいのですから、一般の人がうまくできないのは当然です。他人へのアドバイスはできるのに、自分のこととなるとさっぱりわからない……これが普通です。自己分析の方法を間違えると、粗探しにしかなりません。「自分がいかに駄目な人間か」を書き連ねるだけなら、自己分析をする前より「人の役に立つこと」をさらに難しく感じるようになってしまいます。

■正しい自己分析の仕方

自己分析をすることが悪いのではありません。正しい自己分析をすることが大事です。分析は特別な感情があればできません。あくまでも冷静に客観的に行わなければいけませんからね。人の役に立つというテーマで利用する分析であれば、マイナス・ネガティブな要素より、プラス・ポジティブな要素が大事です。

得意(苦手ではない)や好き(嫌いではない)を探し、自覚することがポイントです。人と比べる必要はありません。あくまでも自己分析です。自分の中で……ということでOKです。できるだけたくさん探してください。

■正しい自己評価

正しい自己分析をしたら、その結果からの正しい自己評価をしましょう。自分への悪口や粗探しではなく、人の役に立つ自分であることを知るためにした自己分析。プラス・ポジティブな要素があることを高く評価することが重要です。「私いいね!」と思えたら最高ですが、そこまで思えなくても「私ダメじゃないね!」で十分です。

そして「私ダメじゃないね!」なら、意外とたくさんあるということを自覚してくださいね。思ったよりも悪くない現状を理解し、「私けっこういいね!」と思うことが、ほんの少しの心の余裕を生み出します。

■人の役に立つということ

完璧な人間だけが人の役に立っているのではありません。「この程度じゃダメだ」「こんな内容ではダメだ」と自分で勝手にあきらめてしまってはもったいないです。あなたの思う「この程度」「こんな内容」を必要としている人はいます。

「誰でもいいから誰かの役に立ちたい」と思うなら、困っている人の前に行き、「私がお手伝いします」と言えばいいだけです。その勇気こそが大事です。自分の得意なことが相手の苦手なこと、自分の簡単なことが相手の難しいこと、自分の好きなことが相手の嫌いなことなら、今のあなたのままで十分誰かの役に立ちます。

また特定の人の役に立ちたいと思うなら、その人の求めるものを理解して、あなたが役に立てそうなことを探してみればいいんです。最初から「自分には無理」と思わないことが大事なんです。

■羽林由鶴からのメッセージ

「人の役に立ちたい人」ではなく、すでに「人の役に立っている人」は、どこかの場面で「自分が人の役に立つ人だ」と思えた人です。正しい自己分析と正しい自己評価さえできれば、「誰かの役に立つことができるはず」と自分を信じるきっかけが見つかります。

最初の行動がしやすくなるので、その結果、本当に「人の役に立つ人」になっているというわけです。せっかくあなたは「人の役に立ちたい」という高い志を持ちました。人の役に立ちたいと思うすべての人が、誰かの役に立てたらいいですね。そうしたら幸せな人がすごく増えるはずですから。

(羽林由鶴)

※この記事は2014年04月16日に公開されたものです

羽林由鶴

103kgの恋愛カウンセラー。著書に『なぜか相手がホッとして愛してしまう癒し系の女性になるヒント』(青春出版社)など。最新刊は『あきらめる生き方』(泰文堂)

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