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外国人が短期・中期で借りられる賃貸物件の現状!「今後、少子化で外国人の受け入れは必須」

外国の掲示板では「日本に住みたい!」なんて書き込みをよく見かけます。実際に日本に住もうと思ってやって来る外国人は増えているのでしょうか。また、賃貸物件をどのように借りているのでしょうか。

【1人暮らしにもオススメの団地物件を探すコツ】

株式会社イチイコーポレーション 営業マネージャーの宇留野さんにお話を伺いました。イチイコーポレーションは、東京を中心に、外国人向け賃貸物件のあっせんに独自の取り組みをしている不動産屋さんとして知られています。

特に、イチイコーポレーションは、普通の賃貸物件ではなく、短期利用者向けの物件に注力している点がユニークです。短期間だが日本を味わいたいといったニーズに応えているわけです。東京オリンピックの開催される2020年には、こういったニーズが大きくなるのではないでしょうか。

リーマンショック以前の水準にはまだ戻っていない

――東京に住みたいという外国人、東京で賃貸物件を探している外国人は増えていますか?

宇留野さん 弊社の場合は、1-3カ月滞在の中・短期利用者向けの物件になるので、一般長期の賃貸物件とはニーズが異なっています。中・短期利用に関しては、徐々に戻りつつありますが、震災、リーマンショック以前ほどではありません。

1週間滞在などの旅行者も増えているようですが、弊社のニーズとは異なります。

――イチイコーポレーションでは、年間どのくらいの外国人に賃貸物件を貸していますか?

宇留野さん 短期物件、学生寮を含めると、年間約450人くらいになると思います。

普通に賃貸物件を借りるのは難しい!

――外国人が日本で賃貸物件を借りる際に困難な点とはどんなことでしょうか?

宇留野さん 最近では大分減りましたが、そもそも10年前は外国人を受け入れないオーナー様、家主様の方が多かったです。

受け入れ可であっても「日本語ができないと駄目」とか、「日本人の保証人がいないと駄目」とか、到底無理な条件でした。海外ではあまり見られない礼金や更新料のシステムも弊害になります。

――外国人に貸す際に、どんなことを留意されますか?

宇留野さん 日本人に貸す場合と気を付ける点はほとんど変わりないと思います。家賃の滞納、部屋の使い方などですね。特にゴミの出し方は海外と日本ではだいぶ違いますので注意します。

――外国人向けの賃貸物件というのは、普通の日本人向けの賃貸物件とどんな点が異なっていますか?

宇留野さん あくまでも弊社の中・短期滞在の条件ですが、敷金、礼金、仲介手数料、更新料等がなく、家具付きで貸します。

――家具付きで貸すのですね。

宇留野さん はい。また家財保険や水光熱費の手配・支払いも代行し、賃料や管理費に含めるか別途徴収します。日本語が一切できなくても弊社でサポートし、問題ないようにします。

――サポート業務が大変そうですね。

少子化対策の一環でもある!

――イチイコーポレーションが外国人向け物件に力を入れている理由をお教えください。

宇留野さん 今でこそ外国人を取り扱う不動産会社、保証会社などありますが、当初は他社がやりたがらない点にビジネスチャンスを見いだして展開していました。

空室で困っている物件や、癖のある物件に積極的に外国人を受け入れ、オーナー様の収益アップを図ってきたことがきっかけです。

今後も少子化等の問題で空室は減らないと思いますので、外国人の受け入れは必須ではないかと考えます。留学生の増加に伴い、学生寮や、学生でも払えるような物件の環境整備に取り組んでいます。

いかがでしたか。少子化で人口が減りますので、「これから賃貸物件は余る傾向」といわれています。外国人に借りてもらうことは、賃貸物件を回転させる一つの手法なのですね。

⇒株式会社イチイコーポレーションの公式サイト
http://tokyoeasyrent.com/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2014年02月25日に公開されたものです

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