飲みすぎに「しじみ料理」って本当!?
働く女子が、ランチタイムに眺め読みするだけでも楽しい、作っている自分をイメージして、キレイになるコツがわかったような気になる。そんな、美味しくて、楽しそうな料理レシピをお伝えする連載です。4人の人気料理ブロガーが週替わりで料理レシピをお伝えします。
★デトックスしじみスープ
こんにちは! 国際中医薬膳師の清水えりです。2014年の1回目ですね。今年もどうぞよろしくお願いします。
年明け1回目に紹介するのは、年末からの食べすぎ、飲みすぎることの多いこの時期にうれしい、デトックス効果のあるスープです。
暴飲暴食をすると胃腸はもちろん、肝臓も疲れます。寝不足やストレスも肝臓を疲れさせる原因に。そして塩分の多い食事や冷えは、腎臓を疲労させます。
胃腸、肝臓、腎臓と、内臓がお疲れモードのこの時期にオススメしたい食材がしじみです。
日本でもよく二日酔にはしじみ汁がいいと言われますし、栄養学的にもしじみは疲労回復や肝機能をよくする、タウリンやオルニチンが豊富。良質のタンパク質でアミノ酸バランスがよいので、胃腸に負担をかけず栄養補給ができます。なんと、必須、非必須合わせて20種類あるアミノ酸のうち、19種類を含んでいます!
薬膳でもしじみは「肝」の働きを助け、ストレスで興奮した「肝」の熱を冷ます働きがあるとされています。また、利尿作用や乾きを潤すことで腎臓の働きも助けます。血行をよくする作用もあるとされています。そのため、疲労した肝・腎を補養し、体のデトックス機能も高めてくれるのです。
また、今回スープの具として入れた黒キクラゲは、活血化瘀(かっけつかお)と言って血液の汚れを解消し血流をよくする食材なので、合わせてとるとデトックス効果がアップします。
長ネギや生姜は風味づけだけでなく、解表類といって風邪予防の効果がある食材です。
しじみスープのポイントはゆっくりと熱を入れること。強火にかけるとしじみの身がぎゅっと縮こまり、あまり出汁が出ません。
ぬるい温度帯を通る時間が長いほど、アミノ酸などのエキスがよく抽出されます。旨味成分のグルタミン酸が豊富で、ナンプラーの味つけでエスニック風にぐぐっと味わいがまします。仕上げにお好みでちょっとごま油で風味つければ、香ばしくもなります。
ご飯を入れてスープご飯にしてもおいしいですよ!
暴飲暴食で疲れた内臓を休めるにも、少し増量した体重をリセットするにも、旬のしじみスープをぜひどうぞ。
材料(2人分)調理時間10分
- しじみ 80~100g
- にんにく 1/2片
- 生姜 1片
- 長ネギ 1/2本
- ミニトマト 6個
- 黒キクラゲ 3枚
- 水または昆布出汁 300cc
- ナンプラー 小さじ1
- ごま油 少々
- こしょう 少々
作り方
- しじみは砂抜きしてよく洗う。長ネギは白い部分は白髪ネギにし、芯の部分は小口切りにする。にんにくはスライス、生姜は千切り。
- 黒キクラゲは戻して細切りに、ミニトマトは半分に切る。
- しじみと水(昆布出汁)酒、にんにく、生姜、黒きくらげを鍋に入れて弱火にかけ、しじみの口が開くまでじんわりと煮る。
- 小口切りの長ネギ、ミニトマトを加えて1~2分煮たらナンプラーを加え、お好みでごま油、胡椒で味を調える。
- 白髪ネギをトッピングしてどうぞ!
*中医薬膳師 清水えり(fanifani)*
普段から野菜中心で季節に合わせたヘルシーなごはんを心がけています。薬膳の勉強中で、一人ひとりに合わせた、おいしくてきれいになるメニューを提案するお仕事をするのが夢。中医薬膳師、家庭薬膳アドバイザーでもあり、普通に買える食材で、おうち薬膳レシピも提案していきます。
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※この記事は2014年01月10日に公開されたものです