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無気力状態から抜け出せる方法―「学習性無力感」を克服

勉強でも仕事でも「やらないといけないのに、なぜかやる気が出ない」という経験はありませんか? やる気の出ない自分に嫌気がしている人も少なくないようです。それでは、いったいどうすれば「やる気」が出るのか、一緒に考えてみましょう。

【仕事でやる気が出る瞬間は?】

無駄な努力とやる気の問題

1967年に、米国の心理学者セリグマンとメイヤーは、犬を使った実験によって、動物の行動原理と心理的作用の相関関係を調べました。それによると、自分の行動によってストレスを回避できないことを繰り返し学習した犬は、その状況が変わったとしても、自分でストレス回避の行動を起こすことをしなくなるという結果が得られたのです。

「やる気」の芽を摘む概念

心理学的な実験結果では、何度かの失敗を経験した人は、「努力しても無駄」という概念に取りつかれ、より以上の努力をするという「やる気」を失ってしまう、と結論付けられています。この既成概念が、「やる気」の芽を摘んでしまう元凶といってよさそうです。

「学習性無力感」を克服して「やる気」を出す

ビジネス社会やプロスポーツの世界で成功者と呼ばれる人々は、いずれも何度かの失敗を経験し、常にそれを乗り越えるための努力を重ねてきた人ばかりです。彼らが、一度や二度の失敗でやる気を失っていては、決して成功しなかったことでしょう。

成功者の共通項

世の中の成功者とは「学習性無力感」を克服した人々であるといってもよいでしょう。成功者と称される人物に共通するのは、無力感に襲われてやる気が出ない自分をいかに鼓舞してやる気を出せるようになるか、という点に努力を重ねた人といってもよさそうです。

行動こそが成功の鍵

「絶望は愚か者の結論である」という有名な格言があります。人は失敗の経験にこだわりすぎて、次の行動を起こすことを身体が拒否してしまうという習性を持っています。肝心なのは、行動も起こさないうちから失敗の結論を導いてしまっている自分を変えることでしょう。

まず行動を起こすことを自分に課し、成功者は失敗の連続から行動してそれを克服した人であるという事実を自分に言い聞かせ続けることが、最も大切な人間の行動原理なのです。

※この記事は2014年01月08日に公開されたものです

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