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複数の外国語を同時に学習してはいけない理由―「似ているのに意味合いが違う単語がある」

どうしても時間のかかる外国語の学習、できることなら効率よく進めたいですよね。どうせなら、いっぺんに2つ以上同時に進めちゃいたい!と思ったことはありませんか? うまくいけば学習期間が短くすむかも……という思惑もあると思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?

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多言語を同時に学習すると時短になる!?

昔から人気のある外国語の学習。これまで特に興味はなかったけれど、仕事で必要だから……と勉強を始める人も多いでしょう。英語はもちろん、取引の多い国や派遣される予定のある国の言語など、覚えなくてはならない外国語が複数に渡ってしまうケースも珍しくないと思います。

どうせどっちも勉強しなくてはいけないなら、同時進行でやった方が効率がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。

例えば、時間にたっぷり余裕があり、語学の学習が好きでじっくり勉強したい!という人なら、それぞれの言葉を比較しながら同時進行で学習するのもいいでしょう。しかし、出来るだけ早く習得したいという人なら、同時進行=効率がよい、とは言えないようです。

というのも、異なる言語を同時に覚えるとそこにはおのずと混乱が生じます。異なる新しい情報が同時期に入ってくると、どうしても新しい知識を脳が整理して記憶させるのに手間取ってしまうようなのです。

「1つずつ」の方が早く上達する

学習する人にもよりますが、基本的には、こういった情報の混乱を避けるために「1つの言語ずつマスター」する方法が、最終的にかかる時間が少なくて済みます。

例えば英語とフランス語を学びたいという場合。お互いに「似ているのに意味合いが違う単語」があるために、「これはどっちだっけ?」という混乱を引き起こしやすくなります。そういった記憶の混乱を避けるためにも、ひとつの言語を習得しそれをベースに次の外国語を学習するといった方法がおススメなのです。

ピアノを弾ける人がそのほかの楽器も上達が早い、野球選手がゴルフも上手……など、核となる知識や技術が、ほかの学習や技能習得にも影響を及ぼすことがあります。これを「学習の転移」と言ったりしますが、語学学習でも同じ効果を見込むことができます。

もちろん、2つ以上の言語を同時進行で学ぶことのメリットもあるでしょう。しかし、特に外国語学習が初めてという人の場合、効率よく学習を進めるには「1つずつ」学ぶことで確実な言語能力を掴むことができるのではないでしょうか。

これから語学の学習を始めるという人は、ぜひ、「長期的にみて効率の良い学習計画」を立ててからスタートしてくださいね!

※この記事は2014年01月04日に公開されたものです

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