お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

記憶に残りやすい覚え方「周辺情報を知ることで記憶力アップ」

例えば、歴史の勉強をしている時、単純に年号だけを暗記しようとすると、どうもなかなかうまくいかないもの。しかし、その歴史を題材にしたドラマを見たら、飛躍的に記憶に残りやすくなった……こんな経験はありませんか?

【記憶力を高めるためには、エピソード記憶を活用「エピソード記憶には自分の感情が含む」】

今回は記憶に残りやすい覚え方について考えてみたいと思います。

周辺の情報を知ることで記憶力アップ

最初に例に出した歴史の学習もそうですが、あることを単純に暗記しようとすると、よほど暗記が得意な人でない限り、一度で頭にたたき込むのはなかなか難しいものです。例えばあなたは2日前の夕食に何を食べたのか、すぐに答えることができますか?

もちろん意識的に覚えようとしている人も中にはいるでしょう。しかし多くの人はしばらく考えないと、2日前の夜ごはんにたどり着けないはず。いくら考えても思い出せない!という人だっているのです。

しかし、2日前に食べたメニューだけではなく、その日何があり、どんなシチュエーションで誰とご飯を食べたのか、複合的に記憶をたどると、意外にすんなりと答えが出てくることもあります。あることを記憶するには、その周辺の情報を知識として一緒に蓄えること。

これが記憶力アップのコツなのです。

「感情」を一緒に記憶する

あることを記憶するのに有効な「周辺情報」。その中でも特に重要なのは「感情」です。例えば歴史を勉強している時。教科書を読んでいるだけだと、その事実を時系列的に学ぶことはできますが、そこで得られるのは「歴史の流れ」についての知識だけです。

ところが、伝記や小説などを読むと、そこには登場する人物が作りだすドラマが展開されています。その人物たちの感情を知り、ときには感情移入することで、ただの「歴史」が自分自身も共感できる物語へと変ぼうをとげ、ただの「歴史」が物語の一部分として記憶されるのです。

また、2日前の夕食メニューもしかり。テレビを見ながらひとりで食べた食事よりも、友人たちとワイワイおしゃべりしながら食べた食事内容のほうが、ずっと記憶に残りやすいと思いませんか?

感情を伴った記憶というのは、単純な「暗記」よりも、ずっと長く残りやすいのです。

周辺情報は多い方がいい?

もちろん、感情だけでなく他の情報も記憶を定着させるのに効果があります。ある場所を記憶するのに、そこの情報が多い方が、当然ながら記憶は定着しやすいですよね。「○○公園」という情報ひとつよりも「きれいな花壇がある」「子どもが遊べる遊具が充実している」などの情報が多いと、より明確に記憶することができます。

日常生活はもちろん、あることをしっかり記憶したいと思ったら、「感情」を伴わせたり、周辺の情報をより多く仕入れることで、効率よく記憶をすることができます。この「周辺情報と一緒に記憶する」という方法、学習の際はもちろん、仕事の場でもぜひ応用してみてくださいね。

※この記事は2014年01月04日に公開されたものです

SHARE